Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【BORDER】

BORDER 最終回
テレビ朝日 木曜夜9時~
【あらすじ】休日のショッピングモールで、8歳の少年が行方不明になった。誘拐事件とみた警察は、警視庁特殊捜査班(SIT)を捜査にあたらせるが、犯人から何の接触もないまま、翌朝、少年は遺体で発見される。捜査は市倉班に引き継がれ、石川立花らが捜査を開始。いっぽう、検視を担当した比嘉によると、死因は舌骨の骨折による窒息死の可能性が高いとのことで、犯人は医学的知識を持った人間と推定された。

【感想】(>'A`)>ウワァァ!! なんという後味の悪い最終回…! 結論から言うと、この最終回でこのドラマの評価が0.5ほど下がりました。もしこれが、単発のドラマだったらこういう終わり方もアリだと思います。しかし今まで回数をかけて石川の活躍を描いてきたため、結局頭の中の弾丸はどうなるのとか、石川は逮捕された後どうなるのとか、数々の疑問が残っていて、尻切れトンボ感がハンパない。またボーダープロジェクトと称し小説やコミックなどメディアミックスの展開をしてきたのに、元々のコンセプトを作った金城が書いたドラマがこんな終わり方をして、他のメディアの作品はどうなってしまうのか、そしてもう続きは望めないのか、疑問が残ります。以下完全に推測なのですが、連ドラ開始当時、BORDERはMOZUに押されて視聴率1桁から始まりましたが、次第に視聴率を上げ、ついにはMOZUを抜きました。とはいえ1時間延長を食らった回以外の視聴率は、とてもヒットとは言えません。また、まだ視聴率が上がっていなかった序盤、テレ朝の社長が今期の連ドラの視聴率が奮わないことに、ありきたりなドラマばかり作っているせいだみたいな苦言を呈したこともありました。もし最終回の脚本がその頃に書かれていたとしたら、金城がBORDERを投げてしまった可能性もあります。書きようによってはいくらでも続編を作れる内容にできたはずなのに、主人公の現職刑事が殺人を犯したとなれば、もう続編は望めませんからね。このドラマはSPのようにシリーズ化や映画化はしないという意志の表れなのかもしれません。個人的には、テレ朝の社長の発言はダメダメだと思いますね。元々テレ朝のドラマが絶好調なのは、あまり視聴率が奮わなかったドラマでも、どこが見所があれば、根気よく育ててきたからだと思うのです。内容がありきたりなドラマが多いのは、今に始まったことではないですし、BORDERの視聴率が尻上がりによくなっていったところを見ると、刑事ドラマが避けられているわけでもない。裏に視聴層が丸かぶりするドラマがあるという状況や、異色の設定を堅実に映像化しているという内容も見ずに、序盤1ヶ月の視聴率が奮わないくらいでおたおたしているようでは、テレ朝の勢いもこれまでかなと思いました。ここまででほとんどドラマの内容に対する感想を書いてないですが、もうついでだし最後まで振り切っちゃいますねw 今年に入ってからドラマ全般の視聴率が奮いませんが、これには近年新しく開設されたドラマ枠が関係していると思います。火10、水10、木9の3枠は、ドラマ枠がかぶっていて、特に火10にいたっては、NHKと民放2局の三つ巴。TBSが今期から橋田ドラマを放映するために作った新ドラマ枠なのですが、橋田ドラマを見る層ってNHK層とかぶっちゃってんですよね…。水10は、花咲がクールトップの視聴率を取っているため、裏の香取主演のドラマがまったく息をしていません。このかぶった3枠のうち、2枠までがTBSの新枠なので、TBSがいかに編成下手かがわかりますね。火10とかほんとにバカじゃないかと思う…。そして、近年たまに大ヒットはあるものの、全体的にドラマの視聴率が低い傾向にあるのに、何故新枠が開設されるのか。それは、芸能界において絶大な権力を誇る芸能事務所が、所属する俳優の仕事を作るため、テレビ局に圧力をかけているという説があります。確かに最近ちょっと多すぎる…。特にNHKはチャンネルが多いのをいいことに、アホみたいに新作ドラマを垂れ流してます。コールデン・プライムタイムの新作ドラマは全局あわせて日に2本で充分。その分、1つ1つに力を注いでほしいものです。




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