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シン・ドラマ汁


ドラマ【軍師官兵衛】

軍師官兵衛
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】村重が謀反を起こしてから半年が経過するも、毛利の援軍が来る様子はなく、村重やその家臣たちは苛立ちを募らせていた。有岡城下に潜入している善助は、城内の土牢に閉じ込められているという武将が官兵衛かどうか確かめるため、九郎右衛門の手引きで城内に侵入する。そして、顔を見ることはできなかったが、声で官兵衛を確認。その報せは姫路に届き、職隆は安堵する。一方、美濃で療養していた半兵衛は自らの死期が近いことを悟る。そして大切にしていた軍配を官兵衛に渡すよう松寿丸に託し、一目秀吉に会おうと播磨に向かった。

【感想】今回も面白かった。3週に渡って官兵衛の人生最大の危機、有岡城での監禁がやっと終わりましたね。主人公がずっと動かないでいるのに、これだけ面白いとは。特に松寿丸のエピソードは本当にドラマチックで、結末がわかっていながらも面白かったです。そして今回、半兵衛が死んでしまいました。36歳というので、やはり官兵衛と同じくらいです。このドラマでの半兵衛は背も高くイケメンでしたが、実際の半兵衛は体が弱く痩せており、女性のような容貌だったらしいですね。なんという腐女子が喜びそうな設定。さて、今回の目玉は村重の逃亡と官兵衛の救出でした。どちらともかなりドラマチックな展開でしたが、これでかなり史実に忠実というのだから、驚きですよね。村重の逃亡は、怖くなって逃げたという説もありますが、ドラマでは毛利との交渉説をとったようです。実際に茶器を持って逃げたようですね。有岡城の中にいるうちは、ただひたすら毛利の援軍を心待ちにしていたけれど、嫡男・村次のいる尼崎城に逃げ、やっと有岡城の現状を客観的に見ることができたのでしょう。正直、右近や清秀が裏切った時点で、後はもう消化試合だったような気がしないでもないです。このへんの村重の表情がもう病的で、特に目の隈が印象的でしたね。考えるだに、播磨の三木や小寺を差し置いて、その先の摂津の有岡に毛利が援軍を出すはずがないですよね。そして、宇喜多が織田に寝返ったのも、かなり影響が大きかったと思われます。宇喜多直家は、いつも女をはべらせ酒を飲んでいるイメージですが、実際下克上で手に入れた地位を保持するのは大変で、小競り合い程度の戦が頻発していたようです。なかなか安定しない領土とまだ幼い嫡男を抱え、自らの命がそう長くないことを悟った直家は、それまでの無頼な生き方を改めざるを得なかったのでしょう。正直なところ、天下布武を謳う織田と、諸侯に領地の安堵を約束する毛利では、どちらに勢いがあるかは明白ですよね。毛利の約束は耳に心地よく聞こえますが、発展性はまったくなく、穿った見方をすれば自分の領土が守られればそれでいいってことですよね。逆に言えば自分の領土に危険が及んだ時には、同盟国に危険が及ぼうとも助けにいかないということになります。まぁ、当時はそんな単純な話ではなかったのでしょうけどね…。官兵衛の救出に関しては、あまり感想はありません。ただ、実際の撮影現場ではそんなことはなかったでしょうが、なんかもう臭そうでw 村重が逃亡する前、よくまぁあんなとこで酒を飲めたなと思いました。村重は最後まで官兵衛に味方するよう呼びかけていましたが、そんなつもりはなかったと思うんですよね。いくら逃亡が心配とはいえ、あんな場所に閉じ込めたのですから、実際「死んでもいい」と思ってたと思うんですよね。ただ自分で手を下したくはなかった。同盟主である小寺への義理があったのでしょう。でも監禁中に死亡しても、自分で手を下したことにはならないので、あえてあの状態で放置したのだと思います。この頃の村重は、すでに昔官兵衛と仲良くしていた頃の村重ではなかったんじゃないでしょうか。もう半分以上正気を失っていたような気がしますね。

アバター
2014/06/04 17:05
うーむ、結局幼い息子を残して死なざるを得なかった秀吉は、
裏切るはずのない官兵衛まで疑ってしまったということですか…
その話はこれから出てくるかと思いますが。
官兵衛の有岡城幽閉と松寿丸の話は、まさに事実は小説より奇なり、ですよね。
大河ドラマではよりドラマチックにするため、史実を脚色したりすることがよくあるのですが、
3回に渡って放映されたこのエピソードの中で、脚色された部分がほとんどない
ということも、調べてみてわかって、驚きでした。
そうか~もうじき本能寺ですね。
このドラマでは明智があの人なんで、始まる前からちょっと興醒めですが…w
アバター
2014/06/03 20:20
狂気に憑かれたような荒木村重の表情が、全てを物語っていましたね。
それから、官兵衛の息子松寿丸が、安否であると言うのは、はなから分かっていたので、
ドキドキはしませんが。
竹中半兵衛の布石みたいな、この手の数多ある作品の中でも、出て来る逸話です。
今、考えても、よくぞ、助かったものだと。
親子共々。
秀吉が最後に恐れた男としても、黒田官兵衛は有名です。

それにしても秀吉役の竹中直人、はまり役ですね。
過去の大河ドラマ『秀吉」など、とても似合ってました。

これからの話の展開、本能寺の変ですね。
官兵衛の視点から描く世界、ちょっと楽しみにしてます。



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