手入れは大事
- カテゴリ:仕事
- 2014/05/31 10:14:00
大量の試験管に一定量の液を入れるための定量分注器があります。
針先とは別に弁を使った吸い込み口が着いていて、ネジで一定量の液を吸うようにした注射器にバネを付けて、液を押し出して手を離したら元の位置まで戻りながら液を吸い込む優れもの。
10個くらいあるのに、キチンと動くのはたった2つ。
と言う事で、分解して整備することにしました。
1つ目、中を開けると、シリンジの上が真っ黒に汚れていたので、アルコールスプレーを吹き付けて拭き上げることで綺麗にしました。
これでピストンの動きは滑らかになりましたが、吸い上げない。
と言うことで、吸い上げ口の弁を分解掃除。
そして吸い上げるけど出ないので、出口側の弁も分解掃除。
ようやく正常作動。
2つ目を分解すると、ピストンを押し上げるバネにピストンがはまり込んでいて、戻せなくなっていることが判明。
どうやら過去の手入れでバネの上下の向きを間違えて取り付けていたようです。
ピストンをバネから引き抜いて向きを正しくし、出入り口の弁を分解掃除。
残り6個も分解掃除して、動作復活。
ただ1つだけ、出口側の弁を押さえているバネがヘタっていて、10mlのシリンジ全量を吸わせようとすると、出口から空気が入り込んでしまうのです。
色々と調整しましたが、5mlを超えると空気が入り込むため、
「5ml以上使用不可」
と書き込むことに。
どうやら、動かなくなったら次々と新しいものを購入していた様子。
そして、割と高額なのでうかつに廃棄処分できなかったらしい。
キチンと手入れしておけば、こんなに買わなくても良かったと思うのですけどねぇ・・・。