童話続きでサンドリヨン
- カテゴリ:日記
- 2014/05/29 21:40:43
シンデレラの方が一般的ですが、私の中ではサンドリヨンです。
最初に読んだのが、シャルル・ペロー作のサンドリヨンだったため、そちらの印象が強いです。
ディズニー映画のストーリーが浸透していますが、ディズニーとペローの差をば。
※デ=ディズニー。サ=ペロー版サンドリヨン。
①助けてくれる人物
デ:魔法使いのおばあさん(ブルーのフード付きコートを着用した小太りの老婦人)
サ:名付け親の仙女(挿絵では若い綺麗な女性だった)
②部屋
デ:屋根裏部屋(粗末ではあるが寝具やタンスなどもある)
サ:台所の竈の中(火を消した後も暖かいのでそこで就寝→ゆえに灰被り(サンドリヨン)と呼ばれる)
③舞踏会に行った回数
デ:1回
サ:3回
④馬車・馬・御者
デ:裏の畑のカボチャ・友人のネズミ達・飼い犬と馬
サ:裏の畑のカボチャ・ネズミ捕りにかかったネズミ・ジョウロの傍の石の裏にいたトカゲ2匹
⑤靴を落とした理由
デ:慌てて走ったため、脱げた
サ:王子がコールタールを階段に塗って足止めしようとしたが、サンドリヨンが靴を諦め裸足で逃げた
記憶に残っているだけでも、これだけの差がありました。
さて本題。
本家サンドリヨン、2度サンドリヨンに見事に逃げられた王子様。
最終日の3日目には、必ずサンドリヨンを手に入れようと心に誓います。
家来がそっとご注進「逃げられぬよう、階段にネバネバしたコールタールを塗っておけば、姫様は足を取られて逃げることはかないますまい」
これ、実際は家来自身の言葉ではなく、名付け親の仙女が言わせた言葉なんじゃないかな~ってね。
仙女はサンドリヨンの母と仲が良く、その縁もあり彼女の名付け親になりました。
母亡き後も、何かにつけて、彼女の世話をし、幸せに暮らせるように気にかけてくれています。
有名な「夜中の12時の鐘が鳴る前には、必ず帰ってくるのですよ…」という台詞も、貞淑さを失うなという親心的な物なのではないかと。
2日連続の舞踏会、こっそり様子を見ていたと思うんですよ。
王子も本気なら、サンドリヨンも本気で王子に恋をしている様子を見た仙女は、彼になら自分の名づけ子を託せると判断したんじゃないかな。
で、家来の口を借り「舞踏の音楽を普段よりもスローなものにし、時間を稼ぐのです」だの「コールタールで足止めを…」だのの入れ知恵したんじゃないかな~ってね。
靴に関しても、靴は小さかったので、誰も履けませんでした。
と書かれていますが、幼児や女の子だったらはけた可能性ありますよね。
並はずれて小さな足だった可能性もあるけど、仙女の用意した靴ですから、伸縮自在で、サンドリヨン以外の足には意地でも合わないように後ろで名付け親が杖をふるっていたのかも?
原作の方だと、靴を無理やり履くために「指をちょん切ればいい」だの「踵を削ればいい」だの継母は連れ子に言い、義姉2人は渡されたナイフでチョッキンしちゃってるわけですが、鳩に「その娘は偽の花嫁~♬よく靴を見て、血まみれだよ~♫本当の花嫁は、別にいる~♪」とクルポッポ~と歌われて「お前偽物、帰れ」と冷たく追い返され、揚句、サンドリヨンの結婚式で両目失明っていう無残な最期を…
ぶっちゃけさ、義姉2人って、そこまでひどい事されるほどの扱いしてないんよ。
一番の現況の継母だけ無事でさ、これっておかしくない?
と、ペローさんに会えたら突っ込み入れたいです。
下の義姉は、継母や上の義姉と比べたら、まだましだっただけに、やるせない感じ。
因みに継母と上の義姉は「サキュンドロン(灰まみれの尻)」と呼んでたらしいです。
ペロー版でも、両目失明はやりすぎだと思ったのか、サンドリヨンが義姉2人にそれぞれ良い夫を見つけてあげるパターンの物もあるけれど、それはそれで、サンドリヨン、お前お人よしが過ぎるぞ。と思っちゃうのよね。
そうそう、主人公が靴をはくシーン、ここのやり取りだけは原作も映画も同じ。
シンデレラ(サンドリヨン)の足にガラスの靴がぴったりと合う。
「王子の花嫁は彼女だ!」と召使。
継母がわざと靴を壊し「靴が壊れてしまっては、本当の花嫁かどうかは分かりませんね」と高笑い。
「心配ありません、ガラスの靴のもう片方なら、ほら、ここに」の言葉と共に、エプロンのポケットからガラスの靴を取り出す。
映画版のシンデレラのこのシーン、ディズニープリンセスにあるまじき、意地の悪いれ顔で大好きです(褒めてるんですよw)
こんばんは。
シンデレラと白雪姫はディズニー映画以降、その内容が一般的になったようですよ。
私の知っている白雪姫は、眠りから覚める工程がロマンティックからほど遠いものになってますから。
デ:王子様のキスで目覚めました。あらやだ、ロマンティック♥
グ:王子の従者が姫の入った棺を城に運ぶ道中、小石に躓きコケました。
ガタリ傾く棺。姫の口からこぼれるりんごの欠片。
「あぁ、よく寝た事。あら?ここはどこ?」ってなもんで^-^;
現実問題、毒りんごを丸かじりして、喉に詰めて窒息→仮死状態。
毒に中ったわけではないので、喉に詰まったりんごがけつまづいた衝撃で出てきて呼吸再開。
理には適っていますが、少女が夢や憧れを抱けるかと聞かれれば、無理です。と答えるしかないですよね。
ディズニーのシンデレラしか知りませんでした ^^’