縁は異なもの
- カテゴリ:30代以上
- 2014/05/26 20:35:56
ネコを捨てたことがありますか?
私はあります。
わたしが小学生の頃、祖母の家に滞在していたときのお話です。
祖母の家には、年齢不詳のネコが住み着いていました。
特に飼っているわけではない、とのことでしたが、ごはんだけはきちんとあげているようでした。
その年、その猫は数年ぶりに子供を産みました。
子猫は五匹。
一匹はなくなり、一匹はもらわれていき、三匹が残りました。
四匹はさすがに無理、とのことで、まだよちよち歩きのうちに捨ててしまおう、ということになり、わたしにその役目が回ってきました。
もちろん、拒否しました。
が、所詮は子供、大人に逆らいきれるはずもなく、近所の河原に捨てに行きました。
「河原だったら危なくないし、きっと誰かに拾われるから」
真意はともかく、そう言われた記憶があります。
子猫をダンボール箱に入れて家を出たわたしは、河原にそれを置くと、泣きそうになるのを堪えながら、土手を駆け上がりました。
そのまま帰るべきだったのかもしれません。
でも、振り向いてしまいました。
そして、見てしまったのです。
まだおぼつかない足で、「ミー、ミー」と泣きながらわたしに向かって土手を駆け上がる子猫たちを。
もう、無理でした。
わたしは泣きながら子猫たちを抱え上げ、そのまま祖母の家に連れて戻りました。
大泣きしているわたしを見た大人達は、さすがに、もう、捨ててこいとは言いませんでした。
「もらい手が見つかるまでは置いておく」
そう約束してくれました。
その翌年、再び祖母の家に行ったわたしは、二匹はもらわれていったものの、一匹はすっかり居着いてしまったことを聞かされました。
一年ぶりの再会。
「久しぶり。元気だった?」
なでようとしたわたしに迷惑そうな顔を向け、去って行くかつての子猫。
「猫は三日経てば恩を忘れる」
などといいますが・・・
「ちょっとくらい覚えてくれてたって良いじゃないのよ~。恩知らず~」
かつて捨てようとしたことを棚に上げて、そう叫ぶわたしなのでした。
(#^.^#)
PS
このお話には後日談があります。
その後他県へ引っ越したわたしは、数年後、両親の生まれ故郷の街に引っ越すことになりました。
祖母の家までは車で15分ほど。
数年ぶりに訪れた祖母の家には、かつての母猫はもういませんでしたが、すっかり大きくなったあの時の子猫がいました。
三匹の子猫と一緒に。
さすがに今度は「捨ててこい」とは言われませんでした(笑
その代わり
「この街にいるのなら、もらい手を探して欲しい」
と頼まれてしまいました。
二匹はもらわれていきました。
残る一匹は・・・
うちで飼うことになりました。
「もう引っ越すつもりはないから飼っても良い」
父はそう言ってくれました。
実は、このにゃんここそが、何度かここにも書いたことのある
「初代ポラリス」
なのです。
長いしっぽをピンと立てて歩く姿がとても優雅な、真っ白いにゃんこでした。
今ニコタで飼っているのは「二代目」ポラリスです。
はじめて見たとき、雰囲気が似ていたので「ポラリス」の名を付けました。
ニコタにログインすると、いつも足下によってくる「ポラリス」。
あの日の光景が、巡り巡って今に繋がっているのだと思うと、ちょっと不思議で切ない気持ちになります。
(#^.^#)
道端で捨てられた?猫に出くわしたことはあります。
生まれたばかりの猫は盲目的に目の前の生きものにスリスリして、
離れるとみーみー言いながら付いてきます。
私はそのままにしてしまいましたが、あれは堪らんですね。
親に叱られ元の場所に返しに行った。
それだけの話。
可哀想・・・とは思ったが、親には逆らえず・・・でした。
な~んか、凄い昔話を思い出させて頂きました。^0^;
(悪かった事だとは思わなかったですね。当時は。。)
僕がまだ小さい頃、家で飼っていた犬と猫の生まれたばかりの子供たちを川に捨てた事をです。
祖母に言われ、当時の僕は何も考えずに捨てに行ったのです。
その後、合掌して逃げるように家に帰った事まで思い出しました。
今思えば残酷な事だとも考えられるけど、当時はそれしか選択肢がなかったのですよ。
大人に言われれば、盲目的に信じる子供でしたから。
今も犬を飼っていますが家の中で飼っている為、子犬は生まないだろうなぁ・・たぶんw
もし、仮に子犬が生まれたとしても川にも、どこにも捨てないで育てていくだろうね。