Nicotto Town



『ワイルドバンチ』のセリフ考

Let's go. 

Why not?

1969年封切、サム・ペキンパーの『ワイルドバンチ』終盤の名セリフ。
『イージー・ライダー』と並び、あの時代を象徴するような映画です。

捕まって拷問されてる仲間を助けるため文字通りの死地に向かう。
助けに行く無意味さとバカバカしさを皆自覚してて、救うのが目的じゃない。
リーダーと仲間のやりとりは、たったこれだけ。

批評を見ると、すごく決然とした潔いセリフとして捉えている方がいらっしゃいますね。
でも私には、行き場を失ったクズ共の最期のツッパリに見えるのです。

「行くっかねえか?」

「……他にどうしろっていうんだよ。もうやる事もねえだろ」

こんな風に聴こえるんです、あくまで主観的に。だから大好きなシーン。
このどうしようもない捨て鉢な無頼さ、
阿佐田哲也の『麻雀放浪記』(書籍のほう)にも同じ味を感じます。




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