ドラマ【軍師官兵衛】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/04/28 16:48:01
【感想】前半は上月城の戦い、後半は志方城の落城と政職の正妻・お紺の死という内容でした。尼子や鹿介のの最期についてはほぼあの通りなのですが(勝久の嫡男や親族もともに自刃したようですが)、官兵衛が上月城に使者とともに入城というのは、とんだファンタジーですねw 秀吉が勝久に降伏するよう書状を送ったという逸話が残ってはいるのですが、5万の軍勢に取り囲まれているという状況から、作り話である可能性が高いとされているそうです。そんな危険な場所に、官兵衛のような重職にある立場の武将が行くわけがないですね。前回、光が志方城に行ったのより、酷い創作だと思います。まぁ、ドラマチックではありましたけどね。上月城の戦いが終わり、官兵衛と半兵衛が話すシーンがありましたが、官兵衛はどうも軍師と言うには少し情に篤過ぎるようです。しかし、だからこそ彼についてくる家臣もいたということなのかもしれません。官兵衛が秀吉についてったようにね。最近、竹中がほんとに秀吉に見えて仕方ありませんw 秀吉が乗り移ってるんじゃないかってくらい、秀吉ですよね。しかもたまにかっこよく見えるから、おかしいw 私の目が狂ってしまったんじゃないかと思っちゃいますね。そういえば、酔いどれ小藤次でもかっこよかったんだよなぁ。さて後半。左京進の最期があまりにあっけなかったと思ったのは私だけでしょうか。ストーリー序盤からさんざん官兵衛のライバルとして存在を誇張されてきたのに、もうちょっと時間をかけて最期を描いてもよかったと思います。ただ、繰り返し書いてきましたが、櫛橋家の内情についてはまだわかっていないところが多いんですよね。志方城落城で切腹したのは左京進の父・左京亮(伊定)となっている場合も多く、左京進(政伊)については生没年不明とか、父親すら別人であったとか、諸説紛々の状態。この大河をきっかけに、もう少し研究が進めばいいですね。ドラマでは、左京亮を早々と死なせ、その後の文献で出てくる左京亮の部分を左京進に替え、官兵衛のライバルとしてキャラを立たせることにしたんでしょうねぇ。それにしても、お紺の死の方が長時間かけて扱われていたのは、納得しかねるw 確かにドラマでは政職と官兵衛を結びつける重要な役柄ではありましたが、左京進がまがりなりにも実在の人物であるのに対し、お紺については実在したのかどうかまったくわからないというのが実情です。政職に子供がいたからには、誰かと結婚していたとは思いますが、妻の名前もわからないし、正室が子供を生んだのかどうかもわからなければ、正室が官兵衛の能力を高く評価していたかどうかなんて、わかるはずもないですね。前にも書きましたが、官兵衛の妻・光についても、読み方が「てる」なのか「みつ」なのかはっきりしていないらしいです。しかし官兵衛が後に明治時代までずっと続く大名の家柄となったため、彼女に関しては名前の字がわかるくらいの史料が残っていますが、大抵の場合、女は歴史に名を残せません。家系図でも男は名前が書かれているのに、女はただ「女」としか書かれていない場合が多いのです。