こういうタイトルをカタカナで書くと、
なんだかシンガーソングライターっぽくてかっこいくね？
とか無駄な事を考えてみました(｀・ω・´)ノ

まぁそんなわけで昨日の晩、夜勤中にあった出来事なんですがねぇ……
遅出さんも帰った宵の口、
殆どのお年寄りがとっくにベッドでごーごー寝息を立てている頃、巡回していると、
建物のどんづまりの一番端っこの部屋から、突然女の子の声が聞こえ始めたんですよ……
ぼそぼそと、聞き取りにくいけれどしっかり耳に入ってくるんです。
思わず、

T さん！？　(入院中)

と叫んで声の聞こえてきた部屋に飛び込みました。
T さんのお部屋は違うお部屋で、声の聞こえるお部屋には別の方が寝ていらっしゃるのだけど
グループホームに入るくらいのお年寄りだし、
うっかり間違えて戻ってくることもあるだろうし……と。
案の定、本来のお部屋の主様はお休みになっておられました。
声はまだ聞こえます。
耳を頼りにお部屋の中をぐるりと見回すと、ベッド横に置かれた整理ダンスの上、

ラジオに切り替えたままのＣＤラジカセが喋っておりました。

ちょっと壊れ初めていたラジカセなので、何かの拍子で電波が合ったのね、
と、翌朝他の職員と話して納得したのですけど、
本当に恐ろしかったのはこれからだったのです！

夜勤中、あたしは事務室で勤務するので、
食堂兼ホールは無人になります。
エアコンも止めて、電気も消して。
でも、ホールに在るおトイレを時々使います。
ラジカセの件から約一時間後、便座に座って、ふと正面にある鏡を見たら、
鏡に白い影が！
あたしはまた叫びました！
Ｔさん！
Ｔさんは入院中だけど嚥下食も始まって回復方向と聞きました。
でも、突然何が起こっても何の不思議もないお年寄りの事、

あぁ、あたしの大好きだったＴさん、
今夜はここにあたしが居ると知って……今夜を選んで！？

おそろぉそる背後の小窓を振り返ると、やはり白い影が
ぼ～～～っと揺れていたんですよ！

四角い白い影！
あぁ、この形には覚えがあるわ！

瞬間、冷静になってトイレを出て、ベランダに出ました。
トイレの小窓はベランダの隅っこにあります。
そしてそこには、そぼ降る雨の中、

シーツ×２
防水シーツ×１
誰かのストール×１
毛布×１

そぼ降る雨でしっとりと濡れて！
洗濯して干したならちゃんと取り込めよ干したヤツ！

これを乾燥機で一枚ずつ回すのと、
エアコンがんがんかけてホールに干すのと、
どちらが効率的かつ経済的か、考えた末、
ホールのテーブルとイスを駆使しまくって全部を広げ、
エアコンで乾かしました、まる


朝、出勤してくる職員に、恐ろしい事がありました！　と話まくったのは当然でしょう。
けれど

恐ろしい事があったんですよ、

と切り出すあたしに

「べん失禁！？　何人！？」

と聞かれるシマツ。

事を話すと、

「あーそれは怖かったねぇ、
　私ちびっちゃうわー絶対ー」(軽い口調)

結局、この現場で一番恐ろしいものは便失禁のようです。


ちゃんちゃん