「冬が寒いわけ」
- カテゴリ:30代以上
- 2014/01/05 11:12:37
「冬はどうして寒いのでしょう」
これが冬休みの宿題です。
冬休みの最後の日、公園のベンチに腰掛け、ゆいちゃんとまみちゃんは考えていました。
「ゆいはどうしてだと思う?」
「温かいおまんじゅうが美味しく食べられるように・・・かな?」
肉まんをほおばりながら、ゆいちゃんが答えます。
「ゆいはいつも食べることばかりだね。ホント、食いしんぼなんだから」
「む~。じゃあまみちゃんはどうしてだと思う?」
「う~ん。あったかい缶ジュースを美味しく飲めるように?」
缶のお汁粉を両手で持ちながらまみちゃんが言います。
「おんなじじゃん!まみちゃんの飲みしんぼ!」
「飲みしんぼって何よ。それにまだ飲んでないもん」
「飲まないなら頂戴」
「ヤダよ。自分だって買ってあるでしょ」
「そうだけどさ~」
脇に置いた袋から、缶ココアを取り出そうとするゆいちゃん。
「手がべたべたで取りづらいよ~」
「ゆいは本当に食べるのヘタだよね。ほら、あそこに水道があるから、洗って来な」
「うん・・・」
水道の蛇口をひねり、手を洗おうとするゆいちゃんですが
「わっ、冷たい!」
冬の水道は冷たくて、手がちぎれそう。
それでもなんとか我慢して洗い終え、まみちゃんに振り返ります。
「う~。しもやけになっちゃうよ~」
「しょうがないなー。はい、これあげるから暖めな」
コートのポケットからカイロを取り出すまみちゃん。
「ありがと~。そんなの持ってきてたんだ~。でも、それじゃあまみちゃんが冷たくない?」
「大丈夫。中はまだ暖かいから」
コートのポケットに手を入れながら、まみちゃんが言います。
「どれどれ・・・」
いきなりカイロを握りしめた両手を、まみちゃんのポケットに入れるゆいちゃん。
「手を入れるなら、自分のポケットにしなさいよ。伸びちゃうでしょ」
「だって、この方が暖かそうだったんだもん。それにこうすれば、まみちゃんもカイロを使えるでしょ」
「わたしは大丈夫だって言ってるのに~」
「ほら、そっちの手も入れなよ」
「しょうがないな~」
四つの小さな手でぎゅうぎゅうに膨らんだポケット。
冷たい風の中でも、そこはとても暖かでした。
「暖かいって、しあわせだよね~」
「うん・・・」
二人で一つのカイロを握りしめながら、まみちゃんは思いました。
「ねえゆい。冬が寒いのって、だからなんじゃ無いかな」
「『だから』?」
「うん。『だから』なんだよ」
うまい言葉が見つからなくて、ぎゅっと手を握りながらまみちゃんが言います。
「そうか、『だから』、なんだね」
「うん。きっとそう」
「あはは」
「あはは」
北風が、二人の笑い声を運んでゆきました。
その後、伸びたポケットのせいで、まみちゃんが怒られたのかは、定かではありません。
おしまい
冬だからなのだ。
冬が熱いと夏なのだ。
これでいいのだ。
byパパなのだ。
なんて。^^
可愛い~っ~^^ まみちゃんとゆいちゃんのお話~心がほっこり~しました^^
「冬が、どうして寒いか?」…
まみちゃんとゆいちゃんの答えは…お友達同士が、仲良くくっつける様に…だけど(たぶん)
恋人同士が、くっつく為…ってのもありますね~^^
この年になったら~冬=家で、ファンヒータと共にひきこもるですが…w
若い男女って…(若くなくても良いけど…w)「何で~このクソ寒い中を、外へ出る?」と
思いますものね~w
でも…私なら…やっぱり~「お汁粉や、ラーメンが、美味しくいただける様に」…だなぁ…w
温かさを知るためかな?
でも ここでは・・ 「 いつも一緒 いつまでも 仲良しでいるからね 」って
言葉以外で 解り合える
自然からの贈り物なんだね・・
ちょっとずるいかな?
とも思いましたが、あえて『だから』にしました。
皆様の『だから』はなんですか?
(#^.^#)