ドラマ【相棒12元日SP】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/01/03 16:40:17
【感想】いやーーー、今回は面白かった! さすがあのピエロを書いた愛ちゃんですよ。ピエロに勝るとも劣らない力作でしたね! 犯人は最初から顔が割れていて、JBと名乗っており、爆弾を巻き付けられた少年と亨があれこれやらされるクライムサスペンスかと思いきや、幾重にもなった犯罪や、果てには政府の陰謀までが背景になり、複雑な謎が絡んでました。これだけの話を構築するには、豊富な発想力と綿密な取材などで相当な時間を要したんではないかと思います。太田愛、すっかりいい脚本家さんになっちゃったなぁ。そのうちぜひ彼女の筆による映画を見たいものですよ。いやでも相棒では先輩の脚本家さんたちがたくさんいますからねぇ、映画はしばらく無理でしょうねぇ。実は終了が11時半という遅い時間だったので、最初リアルタイムで見始めて、途中で切り上げて後は録画を見ようと思っていたのですが、息もつかせぬ目まぐるしい展開に目が離せず、結局最後まで見てしまいました。正直今期一番面白い回でしたね。もはや相棒はこのくらいの枠がないと楽しめないくらいのボリュームになってしまっているのか…。ただ、長くやってるだけあって、似たような展開だった回も今までにあったことは事実です。まず昔の事件に関わる人物を動かし、復讐を遂げようとするという話は、結構ありましたが、テロかと思いきや実は怨恨だったという展開は、やはりあの神回のバベルを思い起こさせますね。爆弾が巻き付けられたという話は、タイトルは忘れましたが亀山が出ていた頃、マギー演じる若杉が出てくる回に同じようなのがありました。今ではいろんなドラマで使われてるネタですけども、当時は新鮮さが感じられた記憶があります。また杉下の相棒が被害者とともに行動することを余儀なくされ、ほとんど杉下と一緒にいるシーンがないところは、ピエロに似てましたね。いろんなドラマの切り貼りっぽい印象がなきにしもあらずなのですが、切り貼りした後、それをつなげる部分をうまく書き足し新しい話を作り出したという感じでした。それでも面白く感じられたということは、書き足した部分が実に絶妙だったということでしょう。1人親の支援金とか、ジャーナリストの冤罪など、過去の事件がいい感じにスパイスになっていたと思います。また、これは演出の勝利だと思いますが、真犯人の公安部長が、それまでずっと杉下の能力を買い、捜一が軽んじる杉下の意見を捜査に取り入れたり行動をともにしたりしていたのに、初めて犯人の顔を見せた時、本当にぞくっとしましたね。うわあ、こいつ犯人なんだ!って。いや、それまでも警察内部に犯人がいるということで、彼も容疑者の1人だったんですが、カイトたちを殺そうとした実行犯が捕まった矢先でしたからね。虚を突かれたって感じですね~。さすがこのへんは、ベテランの和泉監督の手腕ですね。とにかく今回は面白かったです。去年の元日SPはやはり愛ちゃんの本でしたが、イマイチ面白くなくて、ハセベバクシンオーよろしく同じ脚本家に神回を何回も求めるのは無理があるのか?と思ってましたが、そんな疑念を吹っ飛ばしてくれるくらい面白い回でしたね。こりゃしばらく元日SPは愛ちゃんで決まりかな?
どうしてもそういうドラマの評価が高くなりがちですが、
先日アップした独偏賞で受賞した作品群は、どれを見ても楽しめると思います。
時間がない方は、どうしても自分が見やすい時間に放映されているドラマしか
見れないかと思いますが、深夜とか大河や朝ドラ以外の視聴率が低いNHKのドラマとかで
優秀な作品に出会った時は本当に嬉しいですね。参考にしていただければ幸いです。
確かに橋之助は出てきた時から怪しくて、警察内部に犯人がいるとわかった時は、
やっぱりあいつじゃないかと思ったりしたのですが、決め手に欠けたんですよね。
決め手がなかったから、杉下も馬脚を現すまで待っていたんだと思いますが。
うわあ!という気持ちにさせられたのは、本当に演出と演技力の勝利だと思います。
ただ本文内では書き忘れた不満点もありまして、JBは結局Jボマーではありませんでしたが、
紛争地区で取材していたとはいえ単なるジャーナリストが、テロリスト顔負けの犯罪を
慣れた感じで実行したのはさすがにちょっと不自然だったかなと思いました。
また、爆破した交番が無人だったとはいえ、巻き込まれた人もいたかもしれないと思うと、
やはり彼のやり方は誉められたものではないと思いましたね~
もし、見られなかったとしても、miumiuさまの、ナイスな解説を読めば良いかもって。
他の解説も、うーん、ちょっと、これは見て見たいと思うドラマありますもの。
ドラマ解説の指南役さまですね(^_^)v
顔ぶれで、犯人は誰だってのが、薄々分かるんですけど、それでも、この展開は
どうなるってのが、ありますね。
イギリスのドラマみたいに、全然、馴染みのない役者さんが揃うと、犯人誰ってのが
ありますが、アガサ・クリスティー原作なら、ある程度の見当はつきます。
脚本家さんの力、強いですね✿
役者の力も必要ですが、監督にしても演出にしても、欠けてはならない物が
結集して、良い作品へと繋がるのですね。
あらためて、思いました。