尖閣諸島の領有権について
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- 2014/01/01 14:58:33
あけましておめでとうございます。
今日のテーマは日本の南方にあり、
現在中国といざこざになっている尖閣諸島についてです。
日本の主張は、妥当であります。
そして中国の主張は、無理筋ではあります。
証明することが明らかに容易であるので敢えて
今回は触れません。
この一件、よく言われるのが
「日本も意地を張らずに、一旦問題を棚上げしてはどうか?」
というものです。
なるほど日本には喧嘩両成敗という言葉があり、
原理原則に頑なになっている様子などは交渉の術を
理解していない者、洗練されていない者のように見えます。
従って、武力を使わない方法で穏便に解決してはどうか、
という論調で日本側が一歩引く形での解決方法を
提案する向きも見られます。そして、一般的な日本人は
友好の精神からその主張に耳を傾けるべき価値があるように
思います。
しかしながら、次の3点を考慮して私はその主張に
反対します。
1,中国側の領土主張の内容があまりにもお粗末な点
→ご存知のように、中国がこの領土主張を始めたのは
この地に海洋資源がある、と判明した後であります。
1をここでは見ないとしても、
2,同盟国アメリカの日本を防衛する方針は
「紛争地でどちらかの味方をしない」という立場です。
明らかな日本の領土、沖縄、九州、本土などは防衛します。
もしも、尖閣諸島を日本自らが紛争地と認めた場合、
アメリカは尖閣諸島についての防衛責任を完全には
履行しないでしょう。
2のアメリカの態度について他国の姿勢で日本の
考えを決めるのは惰弱であると、思われる方も
いらっしゃると思います。
そうであれば、
3,日本が中国の脅しに屈した場合、
中国と国境を接する国はほとんどが屈するであろうことが
予想される、点が問題です。
中国としては日本に行った方法と同じ方法で、
他国を脅していけば良いわけです。
日本以外の国で中国の経済力、軍事力に
勝る国はロシアほどしかなく、中国はひとつの国ごと
日本を脅した手法で威圧し、兵を用いることなく
戦略的な勝利を得ることができるでしょう。
私達は、これらを卑怯と思いますが、
日本の小さな国境の島を放棄しても、
他国の外交が困難に陥ったとしても、
それでもなお、中国と仲良くすることが利益に
感じる人もいることでしょう。
ただ、その方も考えてください。
地図帳を眺めてください。
中国に東南アジアまでの海洋ルートを押さえられると
日本にどうやって外国から資源が入ってくるのか、と。
日本の兵糧は中国が握るであろうことに、
気がついてください。
でも、安倍首相の靖国参拝は、中国や韓国との関係を考慮すると、すべきではなかったと思います・・・。