2013年10月期ドラマ総決算
- カテゴリ:テレビ
- 2013/12/31 15:15:19
今期は遅れて大晦日にズレこんでしまいました。独断と偏見によるドラマ大賞のノミネート作品発表と各賞発表は1月になります。というか時間があれば明日とあさってで掲載してしまいたいと思っていますw
●第7位
雲霧仁左衛門 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
盗賊と火付盗賊改の攻防という一風変わったストーリーの時代劇で、日本版のしぶーいルパン三世といったところ。盗賊側が主役なので、おしきせがましい正義などというものはなく、手に汗握る情報戦や推理戦の連続で、なかなか面白かった。出演者も年齢層が高く演技派揃いで、大人が楽しめる極上のエンターテインメイトになっていたと思う。ただ、命は取らない義賊なのに、裏切った仲間は殺してたところが、あっ殺すんだ…みたいな感じで少し白けたかな。ただ私の好みとはちょっと違っていたのでこの順位。
●第6位
ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~ NHK-BSプレミアム 日曜夜10時~
数学と言いつつ、それほど数学が関係ない回もあったのと、主役2人が若いせいか、ちょっと演技に固さを感じたりしたけれど、まあまあそこそこ楽しめた。橋本愛のキャラ作りが、ハリセンボンの箕輪に似ていて、なんで可愛い子にこんなことさせるのかなぁと思って見ていた。年上でリードしなければならないはずの高良の方が、固さを感じた原因なのだが、ああいう謎めいたクールな2枚目という役どころだったんだろうか。ラストシーンは続く予感があったけれど、どうだろう…。
●第5位
実験刑事トトリ2 NHK 土曜夜9時~
倒叙形式の微妙な刑事ドラマの第2弾。脚本担当が前シリーズより推理物を書くのに慣れたのか、面白い話が前よりは多かった。ただ相変わらず、西山の本にしてはキャラが甘い気がする。今回は前シリーズではテレビごしの出演しかなかったマコリンが本格的にレギュラー入りしたことで多少は盛り上がったものの、期待ほどではなかった。トトリ、安永ともに、いい味を出しているのに、何故か使いこなせていない。次回作があるなら、トトリの変人の部分をもうちょっとパワーアップした方がいいように思う。
●第4位
海の上の診療所 フジテレビ 月曜夜9時~
医療×恋愛+風光明媚な瀬戸内+コメディというドラマだったけれど、最初のうちはスタッフやキャストがまだノッていなかったのか、面白いのかどうなのかよくわからない回が続いたが、途中からぐんと面白くなってきた。ただ、面白いのはベタだけど感動的なストーリーの方で、コメディの方は最後まで微妙だった。他の地域の人は風景も楽しめたのかもしれないが、瀬戸内で生まれ育ち今でも住んでいる私にとってはよくある光景で、田舎じゃの~という感想しか出てこなかったが、それはドラマの責任ではないw
※恋愛ドラマ賞
●第3位
都市伝説の女 テレビ朝日 金曜夜11時15分~
相変わらず何も考えずに楽しめるミステリーもどきのコメディだった。今回はミステリーよりもコメディを強調したストーリーが多く、ミステリー部分は本当にダメダメだったが、トータルで考えると面白いドラマになっていたと思う。特に今売れっ子の福田雄一脚本の回は、特に笑えるところが多かった。ただ、ミステリー目当てに見た人には引きが弱かったかなとも思う。残念な感じの視聴率に終わったので、次回作はもうないかも。
※コメディー賞/深夜賞
●第2位
クロコーチ TBS 金曜夜10時~
序盤は扇情的な演出と衝撃的な展開に飲み込まれ、これは面白くなるかもと思ったものだが、結局何が何だかわからないうちに終わった感じ。ストーリーはそれほどわかりづらいものでもなかったが、演出重視のせいで、誰の考えでどういう理由でこうなったのか、はっきりしないことが多く、それがフラストレーションとして溜まっていった。もう少し整理できていれば化けたかもしれない。長瀬のキャラは面白かったが、多少やり過ぎの気も。剛力はなかなか合っていたと思う。
※ミステリードラマ賞
●第1位
八重の桜 NHK 日曜夜8時~
正直主人公はさほど共感できるタイプではないし、同じ会津を舞台にするならもっとふさわしい人がいたように思うが、明治維新だけでなく、明治初期から中期にかけてという、ドラマでは珍しい時代を扱っていたのは勉強になって大変よかった。また白虎隊にとどまらず、明治維新を会津全体の視点から描くというのも珍しく、いろいろ考えさせられたドラマだった。明治維新前後の大河の視聴率が奮わないのはいつものことだが、散々な数字だったのは残念。
※時代劇・歴史ドラマ賞/主演女優賞/助演男優賞(西島秀俊)
実は、今期は順位をつけるのにすごく悩みました。いつも悩むけど、いつもよりずっと悩みました。というのも、正直2位以下はどれがどこにあっても不思議じゃないからです。さすがにこんなクールは珍しいです。そして1位もほんとに1位でいいのかな?と思いつつ、ただずっとマジメに見てきたからという理由で1位にしましたw ほんと、どれもこれも面白くないことはないけれど、際立って面白いわけではないという作品ばかりで、見ている時は結構楽しく見ているのですが、終わってみると何も残ってなかったりとかね。そういう意味では1位の八重は後で史実はどうだったのか復習してみたり、クロコーチは謎で釣るようなドラマだったのでそれが気になったりして、それで上位の方につけました。ドクターXとかリーガルハイとか、話題のドラマを見てないですからねぇ…。いや、2つとも見れば面白いのはわかってるんですよ。ただ、ドクターXはストーリーにあまり興味がなく主人公の性格があまり好きではありませんでした。家族が見てたんでちら見くらいはしたことありますが、あれ面白いのは西田敏行の手柄でしょw あとリーガルハイは、私の二大嫌い女優のうちの1人、新垣が出ているため、どんなに人気が出ても、どんなに堺が面白くても、見たくならないのです。前シーズンは犬神家をパクった回だけ見てみましたが(正直そこだけ見てもあまり面白くなかった)、今シーズンはまったく見ていません。別に人気ドラマを避けているつもりはないんですけどねぇ…。あと、キムタクドラマなんてのもあったなw 最初は調子よかったのに、どんどん視聴率が下がり続けて、ついに10%台になり、話題にもならなくなりましたね…。キムタクの凋落というよりも、あれはどう考えてもストーリーが悪いでしょ。ちゃんとしたドラマに出せば、キムタクだってまだいけると思うんですけどね。まぁ、それは他の俳優でも同じですけどねw
際立って面白いドラマがなかったということは、逆に言えば際立って面白くないドラマもなかったということで、今期は安定していたと無難にまとめましょうか。相棒、科捜研あたりが今期だけで終われば、絶対上位に食い込んでましたね。特に最近の科捜研の躍進がすごい。今までなんでできなかったの?てくらい、面白くなってますよ。相棒は相変わらずといったところですが、映画には期待してます。