一年過ぎて分かった事。
- カテゴリ:日記
- 2013/12/24 06:22:28
祖母の介護を始めてすでに11年目。
アルツハイマーと分かり、他者の手を借りる必要になってからは6年。
寝たきりになって全介助が必要になってからは一年目になります。
思えば今年の年明けは大変だった。。。
昨年の12/28日に鎖骨を転倒して骨折し、病院を駆けずり回り。
年が明けて元日に全く起き上がることの出来ない状態に急になられた;
時期が時期だけに主要機関は年末年始の休み中。
たった一日で尾てい骨に床ずれが発生して対処の仕方をネットで探し
仕事始めの1/4にケアマネと介護レンタル業者に連絡して
即日電動ベットと床ずれ防止用エアマットを発注。
1/8には通院を往診に切り替えに行って要介護認定の繰上げ申請を出して・・・
今年はとにかく忙しなく迎えた一年でした。
寝たきりになられて下の世話も必要になって、全く慣れないものだから
体位換えで腰を痛めたり、新たにオムツかぶれ用の薬が必要になったりして
また病院に交渉して出してもらったり、インスリン注射の蚊が刺す程度の痛みすら
大げさに騒ぎ出すので皮膚麻酔のジェルを新たに実費で出してもらったり。
帰宅が毎日23時過ぎるのが当たり前になってたのが今年の2月。
徐々に慣れて来てオムツ換え頻度も理解し、夏の暑さも扇風機とエアコン併用で
電気代を抑える術を学び、それでも月に数回本能的な掻き毟る行為で
オムツいじりを起こし排泄汚染と戦って・・・
その気になった時は立つ気になるも、足の使い方を忘れて床にへばる祖母を
頭小突かれながらベットへ戻したり(´-`)
この間に「無理をしない介護」のHow to本で「てこの原理」を利用した移動法を学びと
まぁ~生傷の耐えない日々を過ごして参りました。
でも、この寝たきりになった状況は光明も射して
徘徊が多い時はダメだったショートステイも月の内5日は利用出来るようになり
送迎日を除いた3日間だけは確実に介護休みを取れるようになって寝溜め(苦笑)
今は21:30~22時には帰宅できるようになりました。
毎日が大変ですが。祖母は色々教えてもくれます。
一番はやはり「介護というもの」でしょうか。
たとえ認知やアルツにならずとも、いずれは自分の親を見る時が来ます。。。
考えたくは無いけど、これは現実。僕は一人っ子なので他に頼れません。。。
それを祖母を介してですが公共サービスをどうすれば利用出来るのか教えられました。
それに仮に認知になってもどう対応すれば一番自分の心が痛まないかを教わり続けてます。
昨日、祖母が夕食後比較的穏やかな時に島倉千代子さんの「七夕おどり」を聴かせました。
仙台では夏の七夕が有名ですが、この時期街中にこの曲が流れてます。
そしたら・・・なんと・・・にんまり笑顔で拍子を打って曲に乗ってたんです(笑)
元々祖母は踊りが大好きで名取の師範も持ってます。
昔取った杵柄ならぬ「自身の一番の趣味趣向」はどんなに頭が衰えても抜けないんです。
僕が子供の頃・・・よく仙台七夕には連れて行ってもらいました。
デパートの大食堂で食事して、無駄にご祝儀価格のおもちゃを買ってもらって(苦笑)
曲を聞かせてる間、その時代の思い出が蘇りました・・・。
孫は他にも居ます。僕は次女の子なので外孫。
内孫は他に居るのに未成年だからだの、色々あるだのと親族に介護を逃げられ
家名も継いでない外孫の僕だけ1人が何故・・・と恨み辛みに思う事も多々ありますし
今も情け無いことにこれがムクムクと頭をもたげる事もあります。。。
でも・・・可愛がられたんだよね。
もう一つ、自分の使命感になっちゃってるのが亡き祖父と最後に病院で会った時の事。
祖父は晩年認知症になってしまってましたが、亡くなる二ヶ月前お見舞いに行った時。
そろそろ帰る事を伝えると母が病室から出た後、これが老人の力か?と思うくらいの力で
僕の手を掴んで引っ張り一言「頼むな!お前だけだ、頼む!」と言われこれが最後でした。
正直意味が分からなかった(´-`) 言葉は悪いけど"戯言"としか思ってなかった。。。
でも今更ながら思うに今の現状が祖父には見えて居たのかも知れません・・・。
じいちゃんは僕の事褒めてくれるかな。
「男で飯も作れね~でカップ麺食うのは○カ。包丁握れ!煮炊き覚えろ
女房が具合悪くなったらそのまま心中するのか?男でも家事と飯作りは覚えろ!
おなごあっての男でねぇ(無い) おなごも支えてナンボが男だ」
そう言って幼い僕に色々教えてくれたじいちゃん。
料理作る時は必ず味見のためだけに僕を台所に連れてったじいちゃん。
今の僕は料理も作って、掃除洗濯もして、ばあちゃんまで看る孫になったよ(笑)
来年で十三回忌。これだけ言いつけ守ったんだ(笑)
少しは13年ぶりに孫に何か精神的でもプレゼントくれよ(苦笑)
本当に、本当に良く頑張られましたねぇ。
お婆様のお悔やみを心から申し上げます。
ご自分を労わって下さいね。
(突然の書き込みでごめんなさい)
ブログを読んですごく心を打たれました。
世の中にはこんなにも誠実で頑張ってらっしゃる方がいるのだと
自分が普段いかに怠け心で不平不満をもらしていたのかと
思い知らされ反省しました。
あなたとご家族が優しく温かいもので包まれますようにお祈りしています。
嬉しゅうございました。
昨年は母が脳梗塞で倒れ大変な一年でした。
後遺症は比較的軽いながらも、
自分の仕事自体考えざる得ない状態に・・・。
父もおらず、自分も一人っ子なので母は自分が面倒見るしかありません・・・。
同じく介護が必要だった亡き父に
「何か精神的でもプレゼントくれよ」って、自分も言いたい><;
kanta03さんの・・・覚悟・・・自分にはそこまでの覚悟出来ません。><;
現実から逃げよう逃げようとしています。
自分を戒めるために、kanta03さんを見習わせて頂こうと思います。
どうかこれからも宜しくお願い致します。
本当にありがとうございました。
おじいさまはきっと、ほら、俺が見込んだだけのことはある!と言って仲間に自慢していますよ^^
そうそう、自分はお料理を祖母から教わりました。料理するのに男も女もないんだからねっと言って
教えてくれたのです。
それが今、とても役立っています。
今日の晩ご飯、何にしようかなと考えるのも楽しいですよね^^
ではでは、無理の上に無理を重ねませんように。
自分の親を見るのは、まだ納得がいくけど・・・祖母って。。。
恨みつらみがあって当たり前だと思う。
それでも、ちゃんと見ているってすごいよ(*^_^*)
カンちゃんえらい!☆
<(_ _)>
私も母を看ていて、難しさを感じる時があります。
でも、家族ですからねぇ~!
我儘に思う時や、ストレートな物言いに傷つく事も多いけど、やはり親子なんですね。
昨日は、仕事の都合で近くに来た弟と、久し振りに家族3人で過ごしました。
後どのくらい、こんな時間を持てるんだろうと、ふと、頭によぎったひと時でもありました。
限りあり、なんですよね・・・・どんな事も。
永遠に続くわけじゃない。
そう思うと、時には疲れそうな気持ちになる日も、乗り越えていける気がした昨日の私でした。