Nicotto Town


収納や本のことを書く予定


イラストについて(続)

この前書いた「イラストについて」で二つもコメントが来てしまった。こんな記事に有難いことです。そんで、読み返してみたら、訂正したい点が結構あったので続きを書いてみる。

まず訂正すべきは、前の記事は岩崎ちひろヘイトが行き過ぎてること。「嫌い」言い過ぎてるね、私。「怖い」は私の心からの感想だから訂正する必要ないけど、「嫌い」を「怖い」より沢山書いてるのは問題だな。
もしかしたらこの記事を読んだかもしれない岩崎ファンの皆様、大変失礼しました。


もう一つは「私が漫画調のイラストの方が好き」ということと、「押し付けられるのが嫌だった」という話がゴッチャになってるところ。メインテーマはたぶん後者で、その導入として「巷で言われてるのと、私は違う意見を持ってる」を持ってきたんだろうけど、導入が大きくなってしまった。


というわけで後者、「押し付けが嫌」をもう少し書いてみよう。


前回書いたけど、「漫画調イラストは想像力貧困になる」は無い。私は漫画調イラスト大好きだけど、めっちゃ想像力働いてる。「それは良い想像ではなく、悪い妄想である」という人にはこう言わせもらう。「あなたに良い想像・悪い妄想と仕分けする能力と権利があるのか」。はい、論破。


「漫画は下賤なものである」という意見。
漫画が下賤という意見には反発しない。間違いなく高尚ではないし、下賤は言い過ぎにしても大衆的なのはその通り。

口当たりが良すぎる。人物はしっかりしていても、背景が描けてない。奥行きが無いetc.
まあ、わかる。私自身はそう思わないけど、そう考える人がいるのはわかる。

こういう風に納得できる意見もある。だけど「だから駄目」というのは納得できない。
何故なら、漫画調イラストの長所に目を向けてないから。

漫画調イラストは下賎でチープだ。それが自分の好きな本に付くのは不愉快だという人もいるだろう。でもその下賤は、その本の読者を広げることができると思う。何故なら漫画調イラストは下賎で大衆的で口当たりがいいから。
読む人の裾野が広げることができる、これは大きな長所だ。

別の文化で例えると着物。浴衣や化繊の着物を着て外出なんてみっともない、ましてやアレンジ着物なんてとか言う人がいるよね。それはもちろん伝統に反してますよ。でもこれを切っ掛けに着物を興味を持つ人が増えるでしょ。



「想像力貧困になる」という決め付けや、長所に目を向けないこと。なんというか漫画調イラストやアレンジ着物を楽しんでる人の気持ちを聞いたことが無い、という感じがする。
下賎だけど、口当たりが良いだけかもしれないけど、私たち本当に楽しんでるんです。
そういう気持ちは無視?聞く価値も無い?
それは絶対にフェアじゃない。

絵本でいうなら、「○○ちゃん、どの本が好き?」て聞いて欲しい。どんなに先人達が「オススメ」と太鼓判を押したものでも絶対子供にウケると思い込まないで欲しい。もし私みたいに「△△が怖い」という子がいたら、どうして怖いのかちゃんと聞いて。
全てはそこからだ。



頭から「好き」を全否定しないで、ちゃんと聞いて、というのが私の書いたことのポイントだと思うんだけど、「好き」だけじゃやっていけないのがあるのにも目を向けないと、これもフェアじゃないか。

口当たりの良いものばかりじゃ駄目だ、高尚な文化を守っていかなければいかない、というのはその通り。それは高尚な方がしっかりやって下さい。
裾野を広げないと守れない?それはそうでしょうね。でもそれは漫画調イラストやアレンジ着物を全否定しなければできないこと?

食べ物の話で例える。
子供は野菜よりケーキを好きだという子が大半だ。だって甘くて口当たりがいいから。大人だってそういう人は多いと思う。でも「好きだから」というだけでケーキだけを与え続けるわけにはいかない。栄養面では野菜が圧倒的に優れてる。
でもだからって、ケーキは脂肪や砂糖に満ちた下賤な食べ物、それを好きなやつは豚以下、なんてケーキ全否定はしないよね。それより野菜の効能を丁寧に教たり、野菜チップスや野菜ケーキみたいな妥協点を探したりする。
こういうのを見習ってほしいです。




今日はここまで。
書けなかったなと思うのは、漫画調イラスト否定の意図からでなくて、単に普通のイラストを付けて欲しい人のこと。
これも書かなきゃフェアじゃないよね。でも私にはかなり書き難いな~・





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