風のルルロン
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/11/26 02:55:25
風の妖精 ルルロン様
明日の午前10時から松の木幼稚園でシャボン玉大会があります。
ですから、あまり強い風を吹かせないで下さいね。
シャボン玉の妖精 ヴュルより
シャボン玉大会か
ぼくも見に行きたいな
でもぼくが行くと風が強くなっちゃう
たこ揚げ大会なら喜んでもらえるんだけどな
ルルロンは優しい風の妖精
でも強い風をあやつる力持ち
ほんとうは小さくてかわいい
シャボン玉の妖精ヴュルが大好きなんです
見に行きたいけど
僕が行くとシャボン玉が割れちゃうんだ
困ったな・・・
やぁ、どうしたの元気ないなぁ
秋の妖精ベクトルが言いました
ベクトルはルルロンの
一番の友達です
冷たい風を吹かしてくれよルルロン
紅葉さんが紅い顔になれないって言ってるぜ
わかった、今すぐ吹かせるからね
ルルロンが大きく深呼吸をすると木枯らしが吹き荒れました
おお寒い、すごい風だ、凍えちゃうね
ベクトルが震えながら言いました
ねぇベクトル
ぼくシャボン玉大会が見たいんだ
でも見に行くとシャボン玉が割れちゃう
どうすればいいのかな
ねぇルルロン
小さくなって紙飛行機に乗れないかい
知ってるかい松の木幼稚園では
年少さんがシャボン玉を飛ばすんだ
その時、年長さんが一緒に
2階から紙飛行機を飛ばすんだぜ
そう言うと
ベクトルはニコリと笑いました
次の日の朝10時
松の木幼稚園でシャボン玉大会が始まりました
ルルロンが雲さんを吹き飛ばしたので
空は高く青く澄みわたっています
シャボン玉が青い空に舞います
いくつもいくつも数えきれないほどです
同じく園の2階からいくつもの白い紙飛行機が
舞い落ちてきました
でもその中の一つだけが落ちてきません
たくさんの虹色に光るシャボン玉の周りを
くるくるくると円を描きながら旋回しています
夢中でシャボンを吹いている子供たちは白い紙飛行機が
青い空に飛び続けているのに誰も気が付きません
2階からそれを飛ばした一人の男の子だけが
いつまでも飛び続けている紙飛行機を喜んで見ていました
こんにちはヴュル
こんにちはルルロン
いい天気にしてくれてありがとう
見てみんな楽しそうよ
それに今日はシャボン玉が
一つも割れないわ
次は木の葉に乗って
私に会いに来てね
秋の青い空に虹色に輝くシャボン玉が舞っています
そしてその周りを白い紙飛行機が楽しそうにゆっくりと旋回しています
小春日和の松の木幼稚園
園児たちの笑い声が響いています
シャボン玉に紙飛行機
夢がありますよね
子供の頃に戻りたいな
うらんさんのワンちゃんのお話も楽しみです
お元気ですか!
これから寒い冬になります
ルルロンに頼んで暖かい風をたまには吹かせてもらいましょう
奈柚様
そうそう奈柚さんのリスの物語を読んでいたら
この話が浮かんできたんです
きっかけは いちいさんの動画の紙飛行機ですけど・・・
シャボン玉って懐かしいですよね
子供の頃の香り?と色?を
思い出します
いちい様
紙飛行機もシャボン玉も
上を見上げて見るイメージがあります
背景は青い空です
紙飛行機は下がりシャボン玉は上がります
当たり前ですけど
想像すると楽しそうです
食べられるシャボン玉ですか!
食べる前に飲んじゃいそうですね
自分の作った動画の景色が妙にリンクして、私自身が『風』の気分になりました。
食べれるシャボン玉というのがあって、猫と一緒に遊んだのを思い出しました。
ふわ~っと飛んで来たら、パクって食べちゃうんですよ。^^(甘いの。)
駄菓子屋さんとかに売ってたような。石鹸じゃないから安全安心。
やさしいお話に心がぽかぽかです。
ありがとう。
ところで、ルルロンって、
「風邪にはルル…クシャミ鼻水鼻づまりにはパブ……?」ナイスネーミング!^^)v
秋の妖精のベクトルや シャボン玉の妖精ヴィルの仲間達に頼りにされてるんですね^^
冷たい風を シャボン玉の割れない程度に それでいて雲のない青空に・・ってこれまた大変なオーダー^^;
紙飛行機にのって ルルロンもシャボン玉大会を満喫できたようでよかったです♪
読んでる私も 何やら身体が軽くなって 空を飛んでるような想像(妄想)ができました
目をつむると 虹色に光るトレーニングボール並のシャボン玉が 私を追い越して
真っ青な空に上がっていきます^^
小さな子達がシャボン玉を飛ばしてるのを見ると
誰でも自然に笑顔になっちゃいますね^^
そんで シャボン玉の行方を目で追ってしまいます
あぁ 今日は晴れてるんだなぁ って
優しく暖かい セカンドさんらしさが
風に乗って届きますね^^
風には・・・ルルロン 風邪には・・・ルル?(笑)