Nicotto Town



アメリカを売った男

自宅鑑賞メモ

アメリカ史上最大の情報災害と言われた2001年のロバート・ハンセン事件をモデルにした映画。

FBI捜査官になることを希望しているオニールが、ハンセンの部下として配属されるところから始まり、
ハンセンの逮捕までの2ヶ月間が描かれます。
事件に関して明らかにされていない部分が多いためか、
”何故、国を裏切り20年以上に渡って情報を売り続けたのか”という部分は具体的に描いておらず、
FBI捜査官のロバート・ハンセンの人物像に迫った映画ではありませんでした。
邦題は少しズレています。

期待した内容と違っていましたが、緊迫感のあるサスペンスで面白かったです。
サスペンス部分だけではなく、いかにも悪役然としたしぶいクリス・クーパー演じるハンセンと
いかにもいいひとっぽいライアン・フィリップ演じるオニールの対峙がとても面白いです。
老いたハンセンと若いオニール、まるで似ていない二人の相似と対立、
そして二組の夫婦の相似と、信仰の係わりと対立が、興味深く描かれています。

結末のオニールはかっこよすぎて、つくり過ぎな感じでした。
ハンセン逮捕の時点で終わる方が、私の好みでした。

以前、ニュースで見た実際のロバート・ハンセンは、映画のハンセンとはまったく違う印象で、
調子のいいセールスマンみたいな雰囲気でした。オプス・デイの信者だったそう。
2002年に終身刑の判決が出ています。
同名の殺人鬼がいますが、無関係です。

【Breach】2007アメリカ

アバター
2009/08/18 22:52
>K2サマ 宗教が気になっちゃったんですね。
信仰はメイン要素ではないので無視したら、もっと面白く感じたかもしれないですね。
アバター
2009/08/17 23:08
スパイものだと思って観ましたが、実際は宗教がらみの話でした・・・
面白かったですが、もっとスパイっぽい話を期待してた分、
何だか観終わった後にモヤモヤが (苦笑)



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