ニュクスの相談所
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/11/10 18:25:26
コキュートスと呼ばれる北の大地には氷の花が咲いている。ここは冥界、この花もまた罪人の魂で咲いているのだ。
わたしは氷の花を刈り取り、花びらをちぎって食べた。
人の魂で咲いた氷の味は美味しいというよりは苦い味だ。
ここに咲く魂の花はどれもこれも苦い。
わたしは暗黒に包まれた北の大地で、唯一自ら光を発して動ける存在であり、ここの支配者だ。
わたしの名はニュクス。五人の魔王を衣に変えて纏っている。闇の支配者と呼ぶ者もいる。
だが、神の代理と呼ぶ者もいる。
どちらが正しいか?
どちらも正しい。
わたしの立つ場所はコキュートス・・・永久凍土と呼ばれる場所だ。上位魔神たちが封印されているなどと、勝手な事を噂されているが。
本当のところは自ら進んで永久凍土に入って行った者たちばかりだ。もちろん、期限はある。手紙はわたしが届けている。ただいつ「覚醒」するかは・・・「本人」たちの意志に委ねているのだ。
ゆえに・・・目覚める事を望まない者もいる。
自分の事が許せないのだ。
どこまでも自分を責めて許そうとしないのだ。
それで凍てつく土の中で過ごしている。
つづく
自分のことが許せない・・・
なんとなくわかります。
自分でも不思議だけど、
なんで、自分を責めてしまうのかな?
自分のせいにしちゃうのかな?
どうしてそういう風に考えてしまうのか・・・。
自分でも不思議で、いやですね~^^;。