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シン・ドラマ汁


ドラマ【実験刑事トトリ2】【クロコーチ】

実験刑事トトリ2
NHK 土曜夜9時~

【あらすじ】マコリンが防犯週間のイメージキャラクターに決まり、警視庁で開催されるイベントに参加することになって、ファンの安永は気もそぞろ。しかしそんな時、新エネルギーの開発研究をしていた大学教授の二階堂が、研究室で不審死するという事件が起きる。死亡原因は二階堂が扱っていた薬品から発生した青酸ガスによるもので、扉には鍵がかかっておらず、現場に遺書も残されていたため、自殺かと思われたが、実は二階堂に自分の研究を邪魔されていた望月准教授による殺人だった。

【感想】気圧の差を利用した殺人事件は、今までいくつか見た記憶がありますね。確か金田一少年と、コナンじゃなかったかな。偶然どちらともコミックなのですが、気圧を使ったトリックは絵になりやすいからなんでしょうかねぇ。今回、犯人がバリバリの化学者ということで、化学を利用したトリックかと思いきや、気圧かーてな感じでした。前例がある、ということは、脚本家がよく今までのミステリーを研究してるということですが、悪く言えばまぁパクリですよね。とはいえまったく同じパターンを踏襲したわけではないので、正確にはパクリってわけでもないと思います。気圧を利用したトリックは、機密性の高い場所が必要になってくるので、使い所が難しいんですよね。今回のように、死ぬまでに少し時間を要す場合、窓や換気扇などがあれば、逃げたり死亡までの時間を遅らせたりもできるわけですし。最後に犯人が、何千万、何億人という人のためになるんだから、1人くらい犠牲になってもいいなどと言ってましたが、こういう話も相棒などでさんざん繰り返されてきたことですからね。やっぱり前シリーズと同様、今まで門外漢だった作家が既存のミステリーを読んだり見たりして、よく研究はしているように見えるけれど、なんか筆が走ってないなって感じがするんですよね、このドラマ。西田征史といえば、話の展開はベタだけど、キャラクター性が強く心に残る台詞のある作品を書いてきた人で、私もわりと好きな作家さんなんですが、ミステリーはイマイチなんでしょうか。やはりミステリーは作家を選びますよねぇ。ミステリーファンてのは、あっと驚くようなトリックを見せられるのが好きなんですが、私の場合トリックだけではダメで、キャラクター性も立った作品が好きです。どちらもほどよくキレがないといけない。逆に心にズンとくるような台詞ってあまりいらないんですよね。「うちのかみさんがね…」とか「じっちゃんの名にかけて!」とか、決め台詞がいくつかあればそれでいい。いや、なくてもいいw 前シリーズの時も書いたような気がしますが、トリックがイマイチなので、西田が得意とするキャラクター性をもっと前面に押し出した方がいいように思うんですよね。キャラクター性がないことはないですが、ちょっと薄味なんですよね。そういう意味では、今回やっと生で見れたマコリンはキーパーソンになってきそうな気がします。ずいぶん年齢差があるけれど、一体トトリとはどういう関係なのか。正直事件の内容よりそっちが気になりましたw このネタは引っ張るようなので、これからの展開を楽しみにしたいと思います。


 
クロコーチ
TBS 金曜夜10時~

【あらすじ】8年前の殺人事件の容疑者として勾留された沢渡前知事 。首を吊って自殺したとされる郷田議員の遺書を突きつけても、余裕の表情で微笑んでいるばかり。沢渡の勾留期間があと一週間になり、同じく取調べを受けている沢渡の元秘書で県会議員の橋本らの自供が取れるかが重要な鍵となるのだが、橋本は話せば殺されると怯え取調室で倒れてしまう。同じ頃、新しい知事の田宮の元へ匿名の文書が送られてきた。その中には、郷田は自殺ではなく黒河内に殺されたと書かれていた。

【感想】見てから少し時間が経っているのですが、渡部豪太の無毛全裸姿と、次々に並ぶ無機質な首吊り死体が強烈に脳裏に残っていて、話があまり思い出せないw とはいえ今回の話はさほど複雑ではなかったので、結局は思い出せましたけどね。整理すると、沢渡から郷田や橋本一家の殺人依頼を受け実行したのが堀という豪太演じる不気味な青年。彼は実は堂島県警本部長の息子で、19歳の時に家出してから、各地で首吊りに見せかけた殺人を行ってきた。ドラマ中であまり説明はなかったけれど、堂島が赴任した地域で、悪事を行うも逮捕できないような悪人を殺したものと思われる。最後、彼に清家を殺すよう依頼したのは堂島本人。それが黒河内らにバレ、堂島は自殺してしまった。どうやら堂島も沢渡の一味の1人だったらしい。こんな感じでしょうかね。1つ疑問なのは、それまで父親に憧れ、父親の役に立とうと思い、自発的に殺人を行ってきた堀が、何故沢渡の依頼を受けるという殺し屋のような役目を果たしたのでしょうか。あの目は完全に逝っちゃってたので、父親が依頼したのならともかく、他人の依頼を素直に受け入れるようには見えなかったんですよねぇ。また、黒河内はその情報をどこで仕入れ、どのように堀と接して信用を勝ち得たのか。扇情的なストーリーなので、意外性を重視するあまり、このへんの疑問を解決するようなシーンがないんですよね。例えばさっき書いた「堂島が赴任した地域で、悪事を行うも逮捕できないような悪人を殺した」というのも、細切れになったシーンから私が推測したことなんですよね。意外性を追求するのはいいんですけど、あっと驚いた後には、納得いくような全体像が見たいものです。まぁでも、今時珍しく泥臭く血腥いハードな内容で、これ今時地上波で放映していいの?て感じに仕上がってますので、これからも楽しみに見ていこうと思います。が、2回目にして沢渡の周辺の人物が、ほとんど死んでしまってるんですよねw 相関図見てみたら、その中でもう5人死んでましたよw あとは警察に残っている人たちと、黒河内が強請っていた政治家がもう1人(ただし相関図には載っていない)くらいしかおらず、新しい登場人物が出てこない限り、もうこれから死ぬ人はあまりいなさそうです。それから、香椎演じる科捜研の女、なんかやたらレズ臭を醸してますが、どうなんでしょうかねw そういや今回、剛力との誤キスシーンもありましたねw なんかもう、あっちこっちで逝っちゃってるドラマですよねー。




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