Nicotto Town


てらもっちの あれもっち、これもっち


ある歌の物語 第一章 「10万年前」

洞窟の中。
裸の人々が火を囲んでいる。

獣の皮を腰に巻き付けた男もいる。
泣いている赤ん坊もいる。老婆もいる。
ほとんどが家族だが、独り身の男と女も交じっている。

サバンナの狩りでとれた動物の肉を火にあぶる。
その日は大猟だった。

みんな笑顔だ。

そのうち、人々は踊りはじめる。
狩りと自然の神に感謝を捧げる踊り。
大猟であること。
食べられること。
生きていること。

テンポがよく激しい動きの踊り。

踊り疲れた頃、一人の若い男がたちあがる。

その男が歌いはじめる。
力強い愛の歌。

みんな、踊りを止めその場に座る。
静かに聞いている。
言葉はまだ発達していないが、その意味は誰にでも分かる。
相手がだれかも、みんな知っている。

女が立ち上がる。
歌にあわせて踊りはじめる。
舞うような踊り。
美しく妖艶な舞。

みんなは、それをみつめている。
ただ、じっと見つめている。

歌いながら、踊りながら、二人は見つめ合う。

若い女も歌いはじめる。
愛の歌。

ユニゾンは洞窟の中に響き人々を魅了する。


アバター
2013/10/09 12:15
歌っちゃってください。踊っちゃってください!

(/ω\)イヤン
アバター
2013/10/08 22:55
そして、くーや も歌い踊り始める・・・キャァ♪(*ノ∀ノ)



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