お友達 (その2)
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/10/06 01:15:06
ある日のことです
大きくて
それはそれは高いお山が恋をしました
相手は裾野に住んでいる小鳥さんです
いつもきれいな声でさえずっています
お山さんはその声を聴く事を
楽しみにしていました
ピッピチュンチュン
ピッピチュンチュンチュン
でもお山は高すぎます
風も強いしもう雪も降っています
小鳥さんに会いたいな
それは遥か下のそのまた森の奥深く
お山さんは
鳥の姿すら見ることが出来ません
お山さんは困っていました
会いたいな~
どうしたのですか
声をかけたのは雲さんと雷さん
実は森の奥のずっとずっと下の方の
小鳥さんに会いたいんだ
まかして下さいな
二人はあれこれと相談しました
雲さんが小鳥さんを乗せてきました
雷さんが虎の毛皮でやさしく包みます
これならどこまでも高く飛べるし
例え吹雪いても暖かい
ピッピチュンチュン
ピッピチュンチュンチュン
小鳥のさえずりが
山の頂上にこだまします
下から見ると雲に隠れるほどに
霞んで見える高い高い山の頂上にです
昨日も山頂に雪が降りました
お山さんもすっかり上の方が白くなりました
皆さんは白い山肌がほんのりポッと赤くなったのに
気付きましたか
お山さんが小鳥さんと
会っているからですよ
しーっ
耳をすませて下さい
鳥の鳴き声に交じって
お山と雲と雷さんの笑い声も聴こえてきませんか
ほら!
ね!
お友達・・・
こんな感じもいいかなって
ミミズだってオケラだってアメンボだって~♪
なんて歌を思い出しました
人間も同じ地球の生物なんですから
ミミズさんと大した違いは無いのかも知れません
出会った人は大切にしたいですね
なぎさ様
あまり赤くなると
噴火するのかって大騒ぎになるかも
雪さんに風さんもお友達ですか
もしかしてお山さんの火照った顔を冷やしているのかも
そのうち鳥さんもお友達を連れて
合唱が始まりそうです
mako様
makoさんの庭にも
きっと鳥さんがやってきますよ
もう来ているかな
今年は巣箱を復活させます
来年ヒナの誕生を期待しちゃいます
そういえばパソコンは
大丈夫ですか
可愛い小鳥の声が聞こえてくるような
あったか~~いまったりとしたひだまりの中にいるようです・・
自然には 何の分け隔てもないのかも
素直に相談できるお山さんも素敵だし
協力を惜しまない雲さん雷さんも素敵
これも絵本に決定~なぎさ商会が後押ししましょう~^^
小鳥さんの嬉しくて弾んだ声が響いてくるようです
そしてね お山さんは ちょっとね はにかみながら
ホッペが 赤くなっている ひょっとしたらお山の地下で
マグマがどどど~~って波打ってるのかも^^
優しくて温かくて幸せな 冬の陽だまりのようなお話
きっと 雪さんも風さんもお友達に加わっているような気がします
みんなニコニコ 暖かいお日様が ニコニコニコ
春も夏も秋も冬も ずっといつまでも 小鳥さん さえずってね
あ・・笑顔のお届けに~~一杯置いていきますね^^v
とっても心が温かくなりました^^
お山さんとか小鳥さんとか
雷さんや雲さん、みんな種類は違うけど
心を合わせたら、通い合えるし、
お友だちになることもできるんですよね。
こういう暖かさ、大好きです^^