３日目
　この日は旧暦の８月１５日で、秋夕（チュソク）の日だったので、叔父さんの家や親戚の家でご先祖様のご供養の茶礼（チャレ）を行いました。
　肉、魚、餅、お菓子、果物など、たくさんのお供え物をして、その前で２回、座って礼をします。

　お昼からは、近くにあるオルレキルを歩くことにしました。
　まず、車でウェドルゲまで行きました。ここは、ドラマ「チャングム」に出てきたロケ地で、チャングムの絵が描かれた大きな看板があり、そこで記念撮影しました。大きな垂直に立った細長い岩がありました。　
　ここはチェジュオルレの第６コースで、青い海ときれいなチェジュの海岸を見て、潮風を感じながら歩くことができて気持ち良かったです。
　ちなみに、オルレとは、「大通りから民家に至る小さな路地」を意味する済州（チェジュ）の方言で手軽に歩くことができるウォーキングコースとして２６コースが設定されています。
　そして、次の日は、ハルラ山に登ることになっていたので、エネルギーを温存しておこうということで、途中のＫＡＬホテルの前で歩き終わりました。

　４日目
　この日はハルラ山に登りました。
　ハルラ山は、韓国で一番高い山で、標高１９００メートルほどあります。ドラマ「私の名前はキムサムスン」で、サムスンとヒョンビンが登ってましたね。
　実は、チェジュに行く前には、ハルラ山に登ろうかどうか迷っていたんです。坂道を何時間も登っていかなくちゃいけないので、めっちゃしんどそうだし。なんか、今回の旅では、しんどいことは避けて、のんびり楽なことだけしたいなと思っていました。その一方では、前から一度ハルラ山に登ることに憧れみたいなものもありました。あぉいヌナも「少しでも体力のあるうちに登ってみるのも良いかもよ」って言ってたしね。。
　そうしてたところ、前日に、叔父さんが「明日、ハルラ山に登ろう」って言ってくれたんです。ぼくは、一言も「ハルラ山に登りたい」って言ってなかったのに。
　それで、渡りに船？っていうかんじで登ることにしました。

　ハルラ山には、叔父さんと叔母さんが一緒に行ってくれることになりました。
　朝８時前に城板岳（ソンパナク）登山道入口に着いて、そこから登り始めました。
　登山道は、ちゃんと整備されているんですが、途中、ただそのへんにゴロゴロしていた岩を適当に並べただけのような道もあって、それに加えて、登り道だから、足が痛くなって、とっても疲れました。
　でも、叔父さんと叔母さんは、ぜんぜん平気みたいで、スイスイ登っていきます。僕の方がずっと若いのに逆に「疲れてない？大丈夫？」と心配して何度も聞いてくれました。
　叔父さんは、１日に１時間くらい毎日歩いているし、叔母さんは、ハルラ山に何度も登ったことがあるそうで、全然平気みたいです。普段の鍛え方が違うみたいです。
　そうして、途中、何回か休憩しながら、ただひたすら山道（９．６ｋｍ）を登って行って、お昼１２時ころにやっと頂上に着きました。
　頂上からは、芝生の緑の色が鮮やかな火山口と、そこにできた湖である白鹿潭（ペンノッタム）が見えていました。
　ハルラ山の頂上は、霧がかかっていることが多くて、地元の人でもなかなかペンノッタムは見ることができないそうです。
　
　それなのに、この日は天気が良くて、初めて登ってペンノッタムをきれいに見ることができて、本当に運が良かったねと言われました。
　ペンノッタムに鹿が水を飲みに来ていました。
　頂上で、キンパプとコンナミョン（カップラーメン）を食べました。おばさんが、わざわざ、お湯を用意してくれていて、コンナミョンはとっても、マシッソッソヨ～。
　そうして、ちょっと休憩して、今度は、登りと違うコース、観音寺（カンヌンサ）コース（８．７ｋｍ）から下山しました。
　途中の景色を楽しみつつ、足の疲労と闘いながら降りて行きました。途中で薬水（ヤクス、湧水）があったので、順番待ちを並んで、空のペットボトルに入れて飲みました。
　そうして、４時過ぎにやっと観音寺に降りることができました。もう、足はガクガクで、靴ずれができてしまいました。
　

　バスで、ソギポ市内まで行って、食事をとりました。
　カルチ（たちうお）のスープを食べました。マシッソッソヨ～。

　５日目
　この日は、「イラっとくる韓国語講座」で河本君が乗ろうとして乗れなかった気球に乗って、潜水艦に乗ろうと思っていました。
　だけど、いとこの子に聞いたところ、気球はやっていない、と言ってました。電話で問い合わせてもらったところ、やっぱりやってないという返事でした。そのときだけやってなかったのか、もうずっとやってないのかはっきりわからないので、行かれる方は問い合わせてみてくださいね。
　それで、潜水艦に乗りに行きました。
　潜水艦の待合室には、そこに乗りに来た芸能人の写真が貼ってありました。イラ韓の河本君とペさんの写真もちゃんとありました。それをカメラで撮りました。
　次の乗艦時刻まで待とうと思ったのですが、満席で、次の次の乗艦時刻まで待つのは時間がかかるので、乗るのはあきらめて、山房山（サンバンサン）と松岳山（ソンアクサン）に行くことにしました。
　サンバンサンは火山の噴火活動の際に爆発せず、膨張した溶岩ドームがそのまま冷えてできた標高３４５ｍの山です。その姿は神秘的でした。その山の中腹にお寺があって大きな仏像があります。そこに行きました。
　サンバンサンの前には、龍頭海岸（ヨンモリヘアン）があります。韓国時代劇「推奴（チュノ）」に出てきたロケ地です。そこに行きたかったのですが、海の波が高くて入場停止で行けなかったので残念でした。
　
　次に、ソンアクサンに行きました。サンバンサンから車で２０分くらいでした。
　ソンアクサンは、「チャングム」に出てきたロケ地です。チャングムが産気づいた妊婦を助けるシーンが撮影された洞窟があります。その洞窟は自然のものではなく、昔の日本軍が飛行機を隠すために作ったものです。
　そこは、立ち入り禁止で、柵がしてあるのですが、たくさんの人がそれを無視してどんどん入っていっていました。ぼくは、ちゃんと、その警告を守って、立ち入りはしませんでした。
　ソンアクサンは低い山で、上まで登ることができます。上から見る海とチェジュの景色の眺めは素晴らしかったです。
　小さな牧場があって、馬が何匹かいました。ヤギが突然現れて、草むらのなかに入っていきました。

　６日目
　とうとう大阪に帰る日です。
　この日は、３日目に途中までしか行けなかったオルレ第６コースの残りを歩くことにしました。
　この日だけは、雨で海も波が荒れていました。
　海沿いのオルレを歩いて、今回のチェジュ滞在最後の日を惜しみました。
　ゴールのセソッカクに着きました。セソッカクは、地下水と海の水が合流するところで、その水が透き通るほど美しいです。
　晴れていたら、そのきれいな水の上を筏に乗って見ることができたのですが、あいにく雨だったので乗ることができず残念でした。

　これで、おしまいですが、全ての日を通して、叔父さん、叔母さんにお世話になりっぱなしの滞在でした。
　ノムノムカムサハムニダ～

　最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
　また、滞在中に撮った写真をフォト蔵に載せますので、ぜひ見てくださいね。