九月花形歌舞伎 「陰陽師」
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2013/09/21 23:23:50
幕開けで滝夜叉姫が龍のようなものに乗って百鬼夜行を率いて登場するイメージです
歌舞伎座九月花形歌舞伎「陰陽師 滝夜叉姫」観てきました。
有休を取って平日に観に行ったのに、今日は何曜日?ってくらいに歌舞伎座周辺は人人人・・・。
一般前売り当日にチケット完売した夢枕獏原作の新作歌舞伎。
主役の安倍清明に染五郎、源博雅に勘九郎、平将門に海老蔵、将門の娘滝夜叉姫には菊之助、将門の乳母子で後妻になる桔梗の前に七之助、将門を討つ俵藤太こと藤原秀郷に松緑、将門を利用して国を乗っ取ろうとする興世王、実は藤原純友に愛之助。
花形歌舞伎では主役を張る若手が勢揃い。どうすんのよ!脇役扱いにしたらそれぞれのファンが怒るんじゃないの?
前半は、「あれ?影の主役は松緑君?」。大ムカデは退治するは、花道の引っ込みで六方飛ぶは、大活躍じゃん。いつも一本調子なせりふ回しも、今回はだいぶ良くなってるし。
中盤から後半では愛之助丈が宙乗りで舞台下手に消えたり、海老蔵は嫌いだけどかっけー!な歌舞伎らしい見せ場もたっぷり。
脚本書いた人、凄いわ。ちゃんと歌舞伎になってるし、それぞれの役者に見せ場を用意してるし。切り落とされた将門の首が岩の上に飛び乗って、血をダラダラ流しながら呪いの言葉を吐いたり、祟りで醜く変わり果てた平貞守の顔とか、歌舞伎独特のおどろおどろしさもてんこ盛り。
ちょいちょい出てきては偉そうに何か言うけど何もしない芦屋道満役の亀蔵さんも良かったわぁ。妖かしや妖術使いは花道のすっぽん(せり)からすっーと出てくるのがお約束なんだけど、わざわざ階段使って、よっこらしょって感じで出てくるところに何とも言えない可笑しさがあって。
役者18人で一体の大ムカデは呼吸を合わせるのが大変そう。しっぽ近くの役者さんが隣の役者さんにぶつかってました。新作でも歌舞伎の舞台稽古は1~2回だものね。染五郎君も一ヶ所、軽く噛んでたし。
清明物ということで、信田の白狐も登場します。清明と博雅が酒を酌み交わす場面ではお酒を飲んで陽気に酔っぱらい、最後の闘いの場面では何匹も現われて復活した将門と興世王を五芒星の形で取り囲んで縛ったりと、役者並みの活躍ぶり。
これはもう、某局が最終日曜に放送する「古典芸能への招待」で是非放送してもらわないとね。
しかし、これは夢枕の陰陽師だね。
本当に陰陽の術を駆使する、本当の陰陽師―晴明を見てみたいねえ
夢枕は単に推理もののようにしているのんで、いけねえ、いけねえ。
ところで、泉鏡花の小説に「土御門流の占い」なんて、書かれていると
さすがに鏡花先生、陰陽道をわかっていらっしゃる、うなづくよ、うなづく。
ムカデ退治に藤太は一家に一人、欲しいねえ。我が家は蜈蚣御殿だで。
大袈裟な物言いで、これは失敬、失敬。
主役級の役者をこれだけ使うと、逆に役の軽重が出て脇役に
なっちゃっう人が出たり、見せ場を作り過ぎてストーリーが
ぐちゃぐちゃになっちゃたりするものなのですが、実にうまく
まとめてありました。
4月の公演を8月に放送してたから、放送してくれるとしたら年内か、
お正月じゃないかなぁ。放送してくれるとしたらだけど(笑)
一番前の席だなんて、羨ましい!
その巡業はもしや11月の菊ちゃんの?
三津五郎さんの手術も無事に済んだようだし、回復されて予定通り
巳之助君と親子で出演されるといいですね。
ファンの皆様にシメられそうですが、
やっぱり面白かったんですね~。
うらやましいですわ。
「古典芸能への招待」で半年後ぐらい放送してくれるとといいんですが、
ホント地方に住んでいると残念です。
でもそんな私も1つ楽しみが…
私の住んでいるところに松竹大歌舞伎が地方巡業に来てくれるんですが、
なんと一番前の席がとれました…。
うれしすぎて、なんども何度も確認してしまいました~。
歌舞伎って、魅力的ですわ。
若手とはいえ、高麗屋、音羽屋、成田屋、中村屋のプリンスが勢揃いなんて
そうそうない座組みです。
七月の花形歌舞伎は染五郎、菊之助、松緑に萬屋の梅枝君という座組みでした
から、倍ぐらい豪華って感じです。そりゃあ、チケットもすぐに売り切れる訳だわ。
歌舞伎座はちょっとした観光地と化しているかも。たまたまかもしれませんが、
今回も前回も私の席の周りはツアーで関西方面からいらっしゃった団体さんでした。
超高齢社会ですからねぇ、平日に休みを取って歌舞伎座に行っても、美術館に
行っても、60~80代の女性がたくさんいらっしゃって混雑してます。
出演者も豪華!
まだまだ歌舞伎座は混雑してますか…。
ほんと,平日に混雑するって,皆さん何をしていらっしゃる方々なのでしょうね〜。
玉葉さんみたいに,このためにお休みとっても来たいっていうファンも多いのかもしれません。