★　疲れを癒す一本なら　★


やぁこんにちわ。なんだかお疲れですねぇ。夏の疲れの残りですか？
まだまだ暑い日はあるんですから、ちょっと一息入れなきゃ涼しくなるまで持ちませんよ。
いつものでいいんですか？　焼酎ウーロン茶割。
はい？　疲れの取れるもの？
うーん、困ったなぁ、疲れって一言で言っても色々ありますからねぇ
お客さんお仕事はソフトウェアのなんたらでしたっけ？
じゃぁこんなのどうですかねぇ

「シャルトルーズ・ジョーヌ」

フランスのシャルトルーズって修道院で作られているリキュールですよ。
薬草が１３０種類以上使われていて、まぁいわゆる薬用酒みたいなもんですね。
甘いでしょう？　ちょっとこのままじゃ呑みにくいですね。
こいつをトニックウォーターで割って、ライム絞りましょうかね。
どうです？　さっぱりしたジュースみたいな呑み口でしょう。

まぁね、この時期は疲れがどっと出るもんですよね。
こういう時期はさっぱりあっさり、が一番で。

軽く何かつまみます？
「サーモンマリネ」
「ワカメのぽん酢和」
こんなとこでしょうか？
酢の物はいいんですよ。暑さでまいってる時は特に、意識して食べなきゃね。

シャルトルーズは長い時間本読んだり、パソコンやったりして目が疲れてきた時に、くいっと一杯やるのにいい酒だって言われてますから、お客さんにはちょうどいいかもしれませんね。
えぇ、使われている薬草は秘密で公開されていませんけど、きっと目にいい薬草も入ってるんでしょう。

酒ってのは本来薬の代わりでもあったわけなんですから、その時その時の体調に合わせて上手に選べば、ヘタな薬飲んだり、忙しい中、時間やりくりして病院行ったりするよりずっと効くかもしれませんね。
なんといっても、リラックス効果は絶大ですから。
それに食べ物をちっと工夫すりゃ、それこそ医者いらずな体になれますよ。
たぶんね。

あぁ、もう一杯呑きますか？
ーきれいな黄色でしょう。
シャルトルーズイエロー、なんて色の名前もあるくらいですからね。
この酒のもうちょっと度数の高いシャルトルーズ・ヴェールってのがあるんですが、これも優しい緑色してるんですよね。
えぇ勿論、シャルトルーズグリーンて名前の色もありますよ。

シャルトルーズといえば他にも逸話がありましてね。
フランス料理の種類の中には、この修道院で作られていた前菜料理の事を、シャルトルーズと呼ばれてるとかで。
そりゃもう、でっかい修道院らしいですよ。
教会やら修道院って所は病院も兼ねていますから、薬品や、こうした薬用種の開発もにやっていたもんですけどね、このシャルトルーズはその中でも、特に有名で代表格の酒ですね。

リキュールっていうとカクテルやお菓子に使うくらいにしか思ってない方も大勢いらっしゃると思いますが、こうやって単体で呑むのもまぁ一興でしょう。
他にも蜂蜜をブレンドしたり、ハーブの配合してあるもの、薬用になる植物の根っこを使ったやつ、カンパリがそうですけどね、色々試してみるとなかなか奥深い酒だと思いますよ。

それぞれ色も特徴があって、きれいなものが多いですから、そうですね、パソコン横の棚にでも、ちょこんと置いておけば見た目もいい感じのインテリアですね。
一緒に置くグラスもちょっと気の利いたゴブレットを数種類選んで。
木製の物から陶製、最近じゃ１００均でもいい感じの物が売ってますよ。
酒入れて呑むだけじゃなくて、ガラス製のやつにきれいな色のビーズでも敷き詰めて、スミレの砂糖漬けなんて入れておくとお洒落ですよ。
男の独り暮らしでそんな少女趣味なインテリアできないって？
ちっちっ、お客さん、そりゃ、少女趣味な可愛いインテリアに思えるでしょうが、その横にこのシャルトルーズを置くと、それだけで空気が変わっちゃうんですよ。
インテリアもね、疲れた時にはちょっと空気変えるくらいのつもりでやんなきゃ。
それで家で仕事やってて気分転換が欲しい時に、そういう雰囲気の棚からその日の気分でカップを選んで、くいっと一杯。
格好いいじゃないですか。