本棚。89
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/09/16 00:17:51
「ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係」
著者・ハロルド・ハーツォグ 訳者・山形浩生、守岡桜、森本正史
出版・柏書房株式会社
人間の動物に対する態度について、研究した学問の本
イルカにセラピー効果があるって本当? 殺処分される犬猫をペットの蛇のエサにするのはまずい? 戦うためだけに育てられる闘鶏と食べるために育てられる食用鶏はどちらがより残酷? 実験動物や害虫としてのネズミの道徳的地位について
知らない知識が、世界が、次々と並べたてられるのがおもしろい。比較としてあげられる例もわかりやすくていい。
この本の一番の魅力は著者のこの台詞に表れていると思う。曰く
「わたしはむしろ動物に対する考え方や、行いにおける道徳的な一貫性のなさを露骨にさらしつつ、しかもそれをまったく無視できることのほうに感銘を受けてしまう。」
ありがとう! 面白そうって思わせるのが趣旨なので、最高の褒め言葉です^^*
著者の台詞が、とても印象的です。