Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


起きていても夢。


昼間、なにか、いいことを考えた。
けれどおもいだせない。
こうしたことも、夢みたいなものなのか。
朝、めざめても、どうしてもおもいだせない
夢たち。
おもいだせないことで、わたしが、まるで、二人以上いるみたいだ。
べつの人生をあゆむ、もうひとりのわたし。

あけがた、ほぼまんまるの月がみえた。
朝4時半はもう、だいぶ暗くなってきた。
これからさき、当分は、月の半分は、
月だけが、あかるいものとして照らしてくれるだろう。
たぶん5月から9月ぐらいまでしか
朝四時半はあかるくない。

くらい早朝に、カラスをみた。
こんな時間から、活動しているのだ。

朝10時ぐらいか、尾長を電線の上にみた。
おっぽがながい。

朝10時ぐらいに、川に、こさぎをみた。
ちょうど、川におりたつところ。
しんじられないぐらい、優雅な舞い降り方。

こさぎをみて、田んぼをとおった。
もう稲穂ができている。あとは茶色くなるのをまつばかり。
田んぼに、水がそそがれている。
が、そのはじめのほうだけに、水がみられ、
用水路からとおざかるにつれ、田んぼはかわき、ひびわれた土
ばかりをみせる。

この最初の、茎の根元にたたえられた水をみて、
川をおもった。
それはここちよい流れだった。

そのあとで、なにかを思ったのだが、
やはりおもいだせない。
だいじなことだ。
創作にかかわることだったかもしれない。
かんしょくだけはのこっている。
なにか、奥へ、ふうわりとおされる感じ。

午後一時すぎ、図書館へ本をかえしにいった。
いま、うちにある本で、再読している本があるから
今回はかりてこなかったが、
図書館に、また借りたいようなものが何冊かあったのがうれしかった。
こんなふうに手元にのこしておきたいから、
あまり図書館は利用してこなかったのだけれど、
いいなとおもった。
貸出期間があるから、締切みたいに、
それまでに読まなくては、という区切りもできて、
それもわるくない。
授業をうけるみたいに。
こうした枷も、いいもんだと思う。

銀行にゆき(今日は給料日だ)、支払いをし、
200円ばかり、余分のお金ができたので、100円ショップへ。
どんなぜいたくをしようか。
けっきょく、顔のパックをかった。
やすあがりなぜいたく。

そして湧水のある、あの坂へ。緑がうっそうとしていて、
そこだけみると、どこか避暑地かなにかみたいだ。
せみがかまびすしい。
目の前をよこぎる。
ここはわたしがすんでいるところではない、
どこかとおい坂なのだ…
そうおもいながら、自転車で坂をおりてゆく。

やっぱりおもいだせない。

うちで、ひとりの時間。
頭痛はするけれど、こうしたひとりの時間はいいなと思う。
ものを書いている人間には必要な時間だ。
…けっきょく、頭痛がずっとしていて、
あまり有効につかえなかったが。
ただの風邪だ。
まだすこし、今日は時間がある。
ゆっくり、せめてなにかをかこう。





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