政府の失敗と自衛隊の失敗
- カテゴリ:ニュース
- 2013/08/22 00:17:11
自民党が大勝したせいか、小さなところで失点が目立ちます。
まず政府
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/15/2013081500570.html
集団的自衛権の行使は、朝鮮半島を想定
読売新聞によると、日本政府は集団的自衛権を巡る憲法解釈見直しに関連し、自民・公明の連立与党や党政協議のための資料を作成する際、集団的自衛権の行使を認めていない現行の憲法解釈では「朝鮮半島有事の際、米軍の支援活動が難しい」ことを事例として明示する案を検討しているという。
引用以上
この種の事柄は対象を明示することを避ける事が望ましいと思われます。
ある紛争に限定するような方法は、紛争に巻き込まれる可能性があるし、
対象から漏れた箇所は、日本の戦略上重要でない箇所と日本の敵対国は
考えるものです。
また、集団的自衛権の第一は、同盟国アメリカの核心である、アメリカ国土を
守るための行使が一番であるので、それだけを明記することが望ましい。
これにより、日本と同盟を結ぶアメリカや日本と同盟を結びたいと考える
国々は、日本を頼りになる国と考えるでしょう。
集団的自衛権は日本の利益そして同盟国の利益と直結する、
アメリカ本土、そして日本が輸出入で使用する海域、シーレーンの
維持に使用するのが正しい用い方であり、それを明言せずとも
非公式に表明する事で、日本の敵国にある種の意図を伝えることが
できるわけです。
次に自衛隊
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130821/plc13082100480000-n1.htm
オスプレイ、自衛隊が平成27年度に導入へ 概算要求で調査費計上
題字のみ引用
アメリカがオスプレイを沖縄に配備する理由は以前書きました。
それは主に台湾、そしてフィリピンを守るためです。
台湾は中国と主権を争っています。
中国に内乱などがあった時、いつ台湾の安全が脅かされるかも
しれません。
台湾が中国の攻撃にあった場合、台湾はほとんど抵抗できません。
しかし台湾有事の際に、中国が攻め入ろうとする台湾に、
もしも、一部隊のアメリカ軍がいたらどうでしょう。
アメリカ軍が被害にあえば、それはアメリカと中国の戦争になります。
アメリカ軍が盾になることで、中国の暴走を牽制する、
それがオスプレイの沖縄配備です。
実際に台湾有事の際に、必ずアメリカ海兵隊が台湾にいるか、
それはわかりません。ただ、アメリカとして有事に備えるというのは
こういうこと、というお手本がオスプレイです。
ご存知のように、強力な武装などありませんので、平時には
中国の脅威とならない、そして有事には人間を運ぶだけ、
でもそれは、他のものを配備されるよりも中国としては脅威に
感じるでしょう。
この意味にのみ、オスプレイは存在します。
日本が離島多しといえども、オスプレイを配備する理由がありません。
オスプレイの配備はアメリカ、日本、そして台湾、フィリピンだけでなく、
日米の仮想敵国である中国にも平時に相手の手の内を見ることが
でき、そしてそれが強力であることを考え合わせると、
台湾、フィリピンを侵略する戦略を立てる際の強力な壁となるので、
間違いを犯すことができないという意味で
中国にとっても利点と言えるでしょう。
一方、日本がオスプレイを配備する理由は不明確です。
そしてオスプレイを配備することによりあらぬ疑いをかけられる
心配があるのが、デメリットといえるでしょう。
また自衛隊の既存の装備との整合性が失われます。
一言で言えば「蛇足」であると言えるでしょう。
オスプレイがなければ離島奪還ができないのなら、
冷戦から今まで、離島を占拠されたら何も手が打てなかったのか、
そう指摘されてしまいます。
こういった、小さな綻びが、大きな判断を誤る可能性があるのです。
完璧に見えても、このような誤りをする限り、それは完璧では
ありません。日本の安寧はまだまだ遠いと言えるでしょう。
そもそも誰も気がつかなかったのか・・。