南の島での話しですが、去年の暮れに引っ越した先は、市場のある海まで３０秒。目の前は緑地。
役場も１分。貸主が弁護士爺さんで、とても気にいっている。

ある日、１０歳位のガキがヒマそうにしていたんで、
「何やってんだ？」と、聞いたら、「お小遣いがないんだ」と、いう。
「当たり前だ、働かなきゃ、お金は入ってこんぞ」　と、偉そうに言ってみた。
「だって、仕事ないんだもん、なんか仕事ちょうだい」　お、売り込みか。。。
それじゃと、車を洗う仕事をさせて、それ相当の報酬をあげた。

ある日、お客をもてなした後の、ご飯と魚が余ってしまった。
ちょうど、そのガキとイトコらしき３人が通ったので、食べさせてあげた。
育ち盛りの年頃だから、一目散に食べて、ご飯が足りなかったが、おやつにはなっただろう。

そうなると、図々しくなるのが子供。頻繁にやってくるようになる。
私は、この子供たちの親は知らないし、貧しい家の出身だから、家には入れたくない。
３人で、なんだかんだと家に入ってこようとする。この子供たちには、私はなつかれても嬉しくないのだ。
普段の私は、門を開けて、玄関の隣のベンチで、道行く人を眺めたり、空を見ているのが好きなんだが、

ある日の夕方・・・　ガキだちがやってきたが、「帰れ！　入ってくるな！」とやっていた。
で、追い払った後、出かけようと小銭入れを開けたら・・・・　やられてた！　くそ！
買い物に行くから、準備をしながらトイレに行った瞬間に違いない。１日の生活費だったのに。

ある日の朝・・・　寝室じゃなくて、リビングで寝てしまった朝。玄関の人の気配で起きた。
人影があって、内側から門を開けようとしている。飛び起きて、玄関を開けた。いつものくそガキだ！
塀をよじ登って入って、内側から鍵を開けて、さも私が、閉め忘れてように装うとしていたようだ。
「なに、やってんだ！！」　平手打ちして叩き出してやった。

ある日の午後・・・　友人が、シティで頼んでおいた買い物を届けてくれた。リビングでコーラを飲んだ。
で、車に戻ると・・・・　友人が別の人に頼まれていたサンキストが１０個なくなっていた。
友人の姪っ子にと、先に渡しておいた私のサンドイッチもなくなっていた。
暑いから、窓は開けっ放しだったけど、家のまん前に駐車してたんだ、死角があったんだ。

同じ敷地内の裏側に住む、大家の弁護士に話しにいったら、彼も家の回りの鉄くずなんかを盗まれるそうだ。
大きな敷地は塀に囲まれているが、更に、自分の出入り口の周りにも、竹の簡易塀を作っている。
ガキだから、どこからでも入ってくるからだ。どうやら、親も見て見ぬふりらしい。