図書館はいいなあ
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/08/12 00:32:29
同居人の本を返しに近所の図書館にいった。
ちいさな図書館だ。
本があるところにゆくと、ついみてしまう。
家がせまいくせに、
貧乏なくせに、図書館はじつはあまり利用していない。
手元におきたいからかもしれない。
もう、いまは手当たり次第読むということがない。
吟味してよむ。
それは、時間がないということもある。
あるいは、おなじことかもしれないが、
てあたりしだいよむのが、時間がもったいないということでもある。
あいた時間は創作にあてたいから…。
というのは、希望であって、じっさいは
あいた時間は、しょうもないことに
費やしたりしてしまうのだが。
(けれどもちろん、創作の時間もまた存在している。絶対に)
そうして、というか、そんな中で、読む本というのは、
わたしにとって大事な本だ。
手元においておきたい…。
だから、図書館というものを、これまであまり
利用したことがなかった。
けれども…。
外国小説で一冊だけ、? と思ったものがあった。
ぱらぱらひらいてみる。
なんだかことばたちにひかれる。
で、かりることにした。
本については、また題名そのほか、書くかもしれないので
今回は名前をださない。
けれども、とてもいい。
なつかしい。というのは、わたしはこうした本を
ずっと、すきだったようなきがしてきたから。
ことばにまつわる哲学小説、
古典言語学者が、すべてをすてて
自分に感動をあたえてくれた古本屋でみつけた本の
作者を追って、旅に出る…。
作者のほかの本もよみたいと思って
ネットで検索したが、ないらしい。
たぶん、この本は、あとでどこかで買うことになるだろう。
けれども、こうしてこの本にめぐりあうきっかけを
あたえてくれた図書館にやはり感謝したい。