人のほうが怖い、カンはきっと多分あてにならない
- カテゴリ:人生
- 2013/08/08 23:43:20
怖かった体験。
24歳だったかな。
新宿で、飲みすぎてしまって、
勤めも新宿で、
終電のがしそうだったから、
会社の近くの、あれはなんと説明したらいいのか
ともかく、会社関連の宿泊施設
(泊まり込みの作業がけっこうあるので
まあ、仮眠所みたいな部屋)
に、とまることにした。
それは、マンションの一室なんだけれど、
あるいて向かっている途中、もうマンションのすぐ近くで
ナンパされて。
これから、飲まない?みたいな。
まったくその気がなく、もうほんとうに眠かったので
断って、エレベーターにのろうとした。
まだくいついてきた、肩に手がかかったので、
おしのけて。
そしたら、急に、男が
「そんなにじゃけんにしなくてもいいだろ!」
みたいなこといって、きゅうに顔をなぐられた。
わたしはエレベーターのなか、
彼もエレベーターにのってきている。
このとき、ほとんどはじめて恐怖がおとずれてきた。
ああ、こうやって、強姦とかされるのだろうか…。
ドラマなどでみたこと、ひとごとであったことが、
脳裏にうかぶ。このマンションにつれこまれて…。
なぐられ、地べたにすわってしまったわたしは
顔をおさえながら、
「ことわったからといって、なぜ、わたしはなぐられ
なければいけないんですか?」
と、男の顔をみあげながら、いった。
そしたら、男は、いっしゅんおびえたような顔になって
エレベーターから降りて、
無言でさっていった。
とりあえず、良かった…。ほっとした。
仮眠所部屋に入って、なぐられた箇所をぬれたタオルでひやした。
処置がよかったのか、あるいは、パンチが弱かったからか、
幸い、顔もはれることがなかった。
後日、というか、だいぶたってから、この話を知人にした。
大事にいたらなかったのは、冷静に拒否したからだろうとのこと。
そのとき、悲鳴とかあげてたら、あぶなかったのではと。
パニックは伝搬するのかもしれない。
たぶんそうだろう。
ともかく、ひとのほうがこわいと思った。
未知のものより、ひとのほうが。
いまはもう、そんなことないが、
(年齢のせいもあるが、夜中まで遊ぶということが、もはやないから)
よく、いままで、無事だったなと思う。
むかしは、自分はぜったい大丈夫だという、妙な過信があった。
カンで怖い目にあうことから、のがれているのだと
おもっていたけれど、たまたまだったにすぎないだろう。
ともかく、体験したなかでは、対・人としては、
これがいちばんこわかった。
震災とはか別として。