雷神の 少し響みて さし曇り …
- カテゴリ:アニメ
- 2013/07/31 21:47:46
「言の葉の庭」は、久しぶりに新海誠監督作品らしい作品だった。
雨の美しさは、都会人は忘れがちだ。
その必要性も含めて。
都会人は雨を嫌う。
通勤時、とても「不快」な思いをさせられるから。
傘をひらく手間がおしい。
服や靴がぬれるのがいやだ。
湿気が、泥が、水溜りが嫌だ。
そんな自分勝手な思いで、雨なんぞ降らなきゃいいと叫ぶ。
子供のころ、ゴムの長靴を履いて、水溜りに飛び込む楽しさを忘れてしまったから。
雨上がりの虹にどきどきしたことを、忘れてしまったから。
夜中の雷に見入った美しさを…忘れてしまったから。
夢を忘れた都会人は、たぶん、不幸なのだろう。
「言の葉の庭」
は、そんなことを思い出させる映画だった。
この映画の主人公は
「都会の雨」だ。
それもしとしと降る叙情的な雨から、怒り狂うゲリラ豪雨まで。
雨上がりの鮮やかな、あらゆる翠の色。
主人公のタカオとユキノ。
二人の恋でなく「孤悲」の心情とあわせた、さまざまな雨。
47分間の短い時間に、主人公として降り続く。
雷神の 少し響みて さし曇り
雨も降らぬか 君を留めむ
万葉集の返歌を、あなたも探してみませんか^^?
万葉集の詠み人知らずの和歌は、いい歌がおおいです。
凝った古今集よりも、より人の心に響くような^^
私は映画館で見て、その映像美に圧倒されました。
やっとブログにアップできるほど、あの時の鳥肌が落ち着きましたw
お見事♪ 秘めたる恋は、天津神にさえいえませんものね^^
こっちでは上映しなかったから、速攻アマゾンでブルーレイ買っちゃった♪
秒速からの進化がすごすぎます♡
ただ触れるまま
雨ながむ
天津神さえ
知らぬわが恋
こんなんでどうでしょう。