気まぐれ乙姫
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/19 16:20:35
ある日、海の世界に飽きた見習い乙姫がフラッと旅に出ました。 特に行き先も無く、思いつきてアチコチをさまよい、動き疲れて辿り着いた場所はニコタ浜辺。
そこで1匹のマンボウに会いました。
何やらとても落ち込んでいるマンボウ。
『どうしたの?』と話し掛けてみると、『噂の竜宮城へ行こうと思ったのに、大切な通行許可書を失くしてしまった(>_<)』とか!
見習い乙姫は『竜宮城は私の家だから、一緒に行けば入れるわよ♪』とマンボウに言いました。
マンボウは喜び、『どうも有り難うございます。じゃあ、一緒に連れて行って下さい(^^)』とお礼にバイトでゲットした宝石を1つ見習い乙姫にあげました。
『有り難う。では、出掛けましょう! レッツゴー(^^)/』と、マンボウにまたがり竜宮城へ出発。。。
途中で暴れん坊クジラにイジメられている、ランプクラゲに会いました。 見習い乙姫とマンボウが助けてあげると、ランプクラゲは喜んで『助かりました。有り難うございます。 お礼に竜宮城までお供します!』と言いました。
そしてランプクラゲとマンボウを連れて、見習い乙姫は竜宮城へ。。。
ところが竜宮城への道が分からず、行けども行けども全く辿り着きません。 だんだん雰囲気が悪くなり、マンボウとランプクラゲが怒り出しました。
見習い乙姫は『あ~、ごめん。私、方向音痴なのよ。 竜宮城から外へ出た事なかったしね。 どこかしら、竜宮城。 まっ、ノンビリ行きましょう?』だって。(彼女はとてもマイペース)
まさかの発言に、ショックと驚きのマンボウとランプクラゲ。
あっけにとられながら一言。。。『それを早く言えよ~』
それから、見習い乙姫&マンボウとランプクラゲの永遠の道連れ旅が始まったとさ。
マンボウ&ランプクラゲの悲痛の叫び!
『もう、ヤダー!お家に帰りたいよ(>_<) 誰か助けて~!』
チャンチャン♪
※ほらっ! よく見ると、クラゲの目の下には涙が。
マンボウの口は不機嫌な口で、おちょぼ口じゃないんだよ。