ユーリのコンパス
- カテゴリ:コーデ広場
- 2013/07/08 01:09:14
七夕特別ツアー!バナナボートで銀河を渡ろう!期間は1億年です。
生きて帰られへんやん!
と突っ込んで頂けるとうれしいです^^;
七夕の夜なので、星にまつわる話をひとつ。
誰も読まない長文シリーズです^^;
アニメ化もされた宇宙物のマンガに「プラネテス」というのがあります。
これは近未来の宇宙飛行士たちのお話。
普通、アニメ化されても原作を越えられないのが多いけど
これは断然アニメの方が素晴らしい!
その中で傑作だと思うのが第10話「屑星の空」
原作マンガでは第1話です。
今回もスーパー浜村淳方式でネタバレしますね^^;
主人公達は、宇宙ゴミ(デブリ)を回収する仕事をしています。
ゴミと言って侮るなかれ、地球衛星軌道を秒速7kmで飛んでるわけなので
たとえネジ1本でも宇宙船にぶつかれば大惨事なのです。
この回では、サブキャラのロシア人飛行士ユーリがなぜこの仕事を続けてるか
に焦点が当てられています。
5年前、ユーリは新婚の奥さんと成層圏を飛ぶ高々度旅客機(まあ宇宙船ですね)
で新婚旅行へ。
奥さんは宇宙が怖いと言ってお守りをずっと握りしめている。
お守りはフタ付のコンパス(方位磁針)で、フタの内側には何か彫られているが
見せてくれない。
ユーリは飲み物をもらってくると客室を出て行く。
独りが不安そうに見つめる彼女に「大丈夫、どこにも行きゃしないって」と言い残して。
その直後、たった1本のネジが宇宙船の窓ガラスに衝突、客室内にいた人々は
宇宙空間に・・・奥さんは行方不明に・・・;; 宇宙での行方不明はそのまま死を意味する。
回収された遺品の山を前に、ユーリは力なく係員に尋ねる。
「コンパスはありませんでしたか?」と。
そうです。ユーリが5年間もデブリ回収業という地味な仕事を続けているのは
コンパスを探すためなのです。
砂漠で一粒の砂を探すより遙かに確率の低い、つまり絶対不可能だと分かっていても
探し続けるしか生きる意味がなかったのです;;
ある日、いつものデブリ回収をしていると、小デブリ群の接近警報が出たから
母船へ戻れと命令が出る。
ふと視界に光るものが入る。・・・コンパスだ!
引きせられるように警報の出てる地域へ向かってしまう。
コンパスをつかもうと手を伸ばした瞬間、小デブリ群が小型宇宙艇に衝突!
宇宙艇は大破、ユーリも気を失ってしまう。
このままでは大気圏に落ちて燃え尽きてしまうのだΣ(゚ロ゚;)
必死で救助に向かう主人公たち。
ユーリは夢の中で、誰かが手を差し伸べていることに気づき、自分も手を伸ばす。
その手をつかみ、目を覚ましたユーリが、伸ばした手に握っていたもの・・・
それはあのコンパスだった。
そして、あの時、奥さんが見せてくれなかったコンパスの内側が目に入る。
そこには
Please Save Yuri. (ユーリを守って)の文字が彫られていた・・・
コンパスを握りしめるユーリ。
このシーンは何度見ても泣くなぁ・・・;;
原作でも泣くけど、アニメの演出がすばらしいのです。
無事救助されたユーリにとって、その後、このコンパスが文字通り生き方の指針に
なりますが、それはまた別のお話です(これもいい話です)
もし見てみたいという方がいれば、DVD第4巻に収録されています。
第4巻は名作ぞろいなのでオススメです。(ホントは全巻見てほしいですが^^;)
ただ古いアニメなので、レンタルで残ってるところ少ないかも。
ちなみに私は全巻コピーして持ってますよ^^;
何かを信じて生きる生き方もアリかなと思います。
1億年後に帰ってきたら、完全に浦島太郎ですよね。
コールドスリープ装置は装備してませんよ、バナナボートだし^^;
>志維さん
宇宙兄弟は、ほぼ現代が舞台ですが、プラネテスはもうちょっと先、
宇宙に企業が進出してる時代です。その対比は面白いですよ。
製作がNHKなのでちょっとマイナーなアニメかも^^;
見てみたくなりました!
でもまたく知らない・・・アニメ結構みてるほうなのにな~?
じーんときました。
一億年かかる旅行は遠慮したいですねー
たとえコールドスリープできるとしても…