パスポートと日本人拉致
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- 2013/06/20 00:39:05
国家と国民とは、契約により義務を求められ、
権利を行使する関係であると言われています。
勿論、契約書のようなものはありませんが、
国民は納税、兵役(日本にはありません)など国を運営するのに
必要な義務を果たす代わりに、
国家は国民の権利、特に生命及び財産の保護をすることに
なっています。それは憲法に書かれています。
国家と国民の関係は以上です。
国民と国民同士では、互いに自由であるものの、
お互いの生命及び財産、様々な権利をお互いに
尊重し合うことが求められています。
また、それは理念ではなく、法制度として
整備されているものもあります。
これは民法に書かれています。
特に重要なものは刑罰を課すことで、
二重に注意するようになっています。
国民と国民の関係は以上です。
他国での自国民の位置づけは、
他国へ行くことは自己責任となっています。
つまり、他国の法制や風俗習慣などをよく理解して
訪問することが期待されています。
他国の法律を犯したり、他国民に迷惑をかけるような
行為はしてはならないのです。
しかし、外国であっても自国民の生命及び財産の保護に
関しては自国政府に責任があるものなので、
パスポートには次のように書かれています。
「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、
かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、
関係の諸官に要請する。 日本国外務大臣」
これは外務大臣の名前で、日本国として、
他国政府に保護要請をするものであります。
自国政府は様々な国々との国交を結び、
それらの国々と友好を結ぶことにより、
自国民の保護がより確実になるように努力しています。
さて、他国において、他国政府が自国民を
保護しないばかりか、逆に虐げるような事があったら
どうするのでしょうか?
ローマ時代の要請文は以下のとおりです。
wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88#.E3.83.91.E3.82.B9.E3.83.9D.E3.83.BC.E3.83.88.E3.81.AE.E6.A6.82.E8.A6.81
「“この旅行者に危害を加える者は、ローマ皇帝に宣戦したものと看做す”」
自国民を守るために戦争をしなくてはなりません。
拉致事件があり、拉致事件の最高責任者が拉致をしたことを
認めた場合、上記の論理では戦争による問題解決となります。
北朝鮮による日本人拉致に関して、
日本政府が自国民の保護をしないならば、
国家としての体をなしておりませんので、
日本国は無くなっても結構です。
一人の人命を保護できないなら、軍隊など要りません。
取り返す意思が薄弱なら、為政者は全て辞めてもらって結構。
北朝鮮の拉致事件に抗議しない人は皆、
他国政府による拉致事件であることを考えないようにしています。
あなたの家族が拉致された時、犯人が個人且つ自国内なら
警察つまり自国に保護を求めます。そして犯人をみつけ
家族は解放されるでしょう。
あなたの家族が外国で個人に拉致された時、犯人が個人なら
外国の警察、つまり外国政府に保護を求めます。
そして外国政府は治安維持のため犯人をみつけ、
家族は解放されるでしょう。
あなたの家族が外国政府により拉致された場合、
どうなるでしょうか?
拉致問題の強硬派に対して融和的な意見が出る場合があります。
その意見の持ち主は、自分の家族が拉致された場合にも
同じ事を言えるのでしょうか?
外国政府が法律の違反のない善良な日本人を
殺したり、拉致した場合、誰がこれを解決するでしょう。
国際仲裁機関でしょうか。
話し合いで解決できない場合、その国と断交するのは
当たり前として、いかなる手段を用いても取り返すのが
国民の保護、つまり政府の義務ではないでしょうか?
マスメディアの責任ある人々は、政府の重要な責務に、
言論の自由よりも、生命及び財産の保護が優先することが
理解できるでしょうか。
つまり、言論の自由がないが生命及び財産の保護を行う
国家はある(中国など)が、
言論の自由があるけれども、生命及び財産の保護はない国は
「無政府状態」以外には無いという事実です。
拉致被害者を必ず取り戻す、というのは
アタリマエのことであって、どのような犠牲を払っても、
「すぐに」拉致被害者を取り戻さねば、
国家としての存立、そして正当性を怪しくするものです。
国家が存立できなければ、言論の自由もないし、
報道の自由もないです。
不条理な犠牲者である拉致被害者及びその家族の方々の
苦しみを一日も早く解消しなければならないのです。
「それは戦争を含むいかなる手段を使ってでも、です」
ここまでご覧頂き、ありがとうございます。
もし自分の文章が過激に見えるなら、北朝鮮政府に
拉致被害者と貴方の身柄の交換を要請したいです。
難しい問題ですね。拉致されたご家族の心中は、いかばかりでしょうか。
わたしは問題解決を国連に頼ってみては、どうかな?と考えています。
それが、本当に問題解決に至る道なのか、どうかは、わかりませんが。。。
こんな役人が上に居る様では拉致問題の解決は無いと私は思います。
言ってる事が支離滅裂で日本の政治屋にはウンザリです。