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シン・ドラマ汁


ドラマ【八重の桜】

八重の桜
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】白河が新政府軍の手に落ち、戊辰戦争の火の手は東北全体に広がっていった。その頃京都の薩摩屋敷では、投獄中の覚馬が、共に投獄された仲間の手を借り、新政府への建白書・管見を書き上げ、しかるべき時にしかるべき人に渡してくれと、時恵に預ける。一方会津では、八重大蔵の弟・健次郎ら若い藩士たちと、角場に集っていた。八重健次郎たちに体を鍛えるよう、自ら俵を抱えてみせる。小さい頃から学問ばかりしてきた健次郎は、銃の仕組みを知りたいと、鉄砲鍛冶に修理の仕方を教えに行くという尚之助について行く。

【感想】今回、大蔵の弟・山川健次郎が初出演ですかね。健次郎は生まれが1854年なので、この時まだ14歳になる直前くらいですね。さすがに勝地涼では年食いすぎですが、健次郎は明治時代にも活躍するので、このキャスティングは逆に若すぎるくらいですね。実は私、勝地は結構お気に入りの俳優さんです。コドモ警察に出ているのを見て好きになりました。あと、坂口安吾の小説を題材としたアニメ・UN-GOでは、主役の声を当ててました。兄が玉山鉄二、弟が勝地涼とか、どんだけハイレベルな兄弟なのw 八重の桜はほんと、目の保養的なキャスティングが多いですね。この頃まだ健次郎は幼いのでほとんど活躍はしませんが、ロシア帰りの大蔵は大活躍したようです。若松城へ入る時も、実に見映えのする活躍をしているので、どう映像化してくれるのか楽しみです。さて、二本松少年隊の悲劇ですが、あの達磨をもらった二本松の少年は、家族ゲームで過去に自殺した中学生の男の子を演じた子のようです。どうも悲劇がよく似合う子ですよね。年端もゆかぬ子供達を新政府軍の大人がどう蹂躙するのか、ハラハラしながら見ていましたが、まぁほとんどの犠牲者が銃や大砲によるもので、切り結んだのは僅か。相手が少年と見るや、新政府軍も見逃そうとするところが、人間臭くてよかったですね。逆に言うなら、そういう筋書きにするしかなかったのかもしれません。大人が子供を殺すシーンは、テレビではタブーとされているのが不文律とでも言いましょうか。作っても絶対苦情が来るでしょうしね。今まで自刃した白虎隊は何度も映像化されたのに、二本松少年隊が映像化されてこなかったのも、そういう事情があったからかもしれません。慰霊碑が50年後にやっと建てられたのは、彼らが賊軍だったからでしょうね。恐らくストーリーには出てこないと思うので、今書いてしまいますが、新政府軍、特に長州は、会津に対する恨みが深く、会津戦争で死んだ会津藩士やその家族の遺体を、そのまま放置し、地域の住民にも放置するよう命令を出したそうです。いまだに福島県民は山口県民を嫌っているという噂を聞きますが、こういうエピソードを聞くと、無理もないかなと思いますね…。さて二本松少年隊の方に話を戻しますが、八重は死傷した少年たちを見て、新政府軍に対する恨みの炎を燃やしますが、結局彼らが死んでいったのは、彼らに銃を持たせ戦場に送り出した大人の方にも責任があると思うんですよね。一度戦場に入れば、子供も大人も関係ありません。子供だからと無視しようとしても、あの斬りかかっていった少年のように、逆に殺される危険性がありますからね。今でも中東やアフリカで少年兵が戦っている写真がたまに発表されたりしますが、結局誰の責任なのって思います。少年兵を鼓舞し、戦場に駆り出した味方であるはずの大人なのか、それとも彼らをそうせざるを得ない立場に追い込んだ敵なのか。どちらとも、自分の主張を通したいという事情があり、そんな大人の事情の犠牲になったとも考えられます。つまり、責任はどちらともにあるのではないか。ただ、止めることをせず送り出してしまった味方の大人の方が、責任が重いようにも思います。なので前回の三郎の件もあり、私は八重の怒りにどこか納得できないものを感じています。彼らの戦いには、やられたからやり返すという、ただ憎しみの動機しかないのですから。




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