孤悲のものがたり
- カテゴリ:映画
- 2013/06/11 13:29:36
新海誠監督「言の葉の庭」を観ました。
http://www.kotonohanoniwa.jp/
すみません、「鷹の爪」のバックナンバーを動画サイトで探してて
偶然見つけてしまいました^^; しかも高画質!
この中で万葉集の和歌が出てきます。
鳴る神の 少し響(とよ)みて さし曇り
雨も降らぬか 君を留(とど)めむ
訳) 雷がなって雲って雨がふりだせばいいのに。
そうすれば、あなたを引き留めることができるのに。
これには返歌があって
鳴る神の 少し響(とよ)みて 降らずとも
我(わ)は留まらむ 妹(いも)し留(とど)めば
訳) 雷がなって雲って雨が降らなくても
あなたがいて欲しいって言えばここにいますよ。
本編の方は、とにかく雨の表現がすご過ぎます!
水や光と影の表現もすばらしい。
この映像を観るだけでも劇場行く価値があると思います。 (行ってないけどねorz)
ストーリーは賛否分かれるかな。
嫌いじゃないけど、主人公が前向きなのでちょっと感情移入しきれなかった。
私にとって新海作品は「秒速5センチメートル」「空のむこう、約束の場所」みたいな
後ろ向きな主人公でないとダメなのです^^;
この2作は感情移入できるので何度も繰り返し観ましたよorz
サブタイトルに「愛より昔、”孤悲(こい)”のものがたり」とあります。
万葉の時代、恋に「孤悲」という仮名をあてていたそうです。
孤独で悲しい。「さみしい」ではなく「悲しい」なのです。
独りでいる辛さが伝わる言葉ですが、そのことよりも
「心の距離感」がすごく上手く表現できていると思います。
近づけない悲しさですね。それでも恋は恋。
物語の終盤で主人公の台詞。
「外出の服が一枚ずつ厚くなる度に、あの人はどうしているだろうかと、思う」
風景描写と相まって、この場面が一番胸にきました。
まだ劇場でやってるみたいなので、大画面で観てみたい気もしますが、
今週末から「宇宙戦艦ヤマト」が始まるのでそっちに行きます^^;
※一部記事を修正しました^^;
実写以上にホンモノらしく見えるから不思議です。
歌心は私もないですよ。せいぜいサラリーマン川柳
がいいとこです^^;
雨の日の約束・・っていいですね
何か心もしっとりと潤うような優しさに包まれそうだもの
たまにはこんな感じのラブストーリーもいいなって思うよ
和歌で恋心を伝え合うなんて 奥ゆかしくて素敵だけれど
歌心のない私には ん?って感じかも^^v
おお!やっぱりTVで特集されるほどでしたか。
いったい「鷹の爪」の何倍の予算を使ってるか知りたいです。
大画面、ヤマト楽しみです^^
最近映画館行くことが少ないけど
たまには大画面いいかもですね
ああああああああΣ(゚ロ゚;)
よく考えたら通い婚だから男女が逆ですね^^;
先入観で本歌が男だと思ってました。柿本人麻呂だったし^^;
あの時代夜這いが普通なんで、てっきり帰ってく男性に宛てて女性が詠んだものかと思ってたわ(^^;)
孤悲・・・なにやら哲学的な響きを感じる言葉ですね(*´艸`)