ドラマ【八重の桜】【お天気お姉さん】
- カテゴリ:テレビ
- 2013/06/03 11:30:55
【あらすじ】江戸を引き払うよう慶喜から言い渡された容保は、僅かな手勢を引き連れ、5年ぶりに会津に帰藩する。兵学を習うため江戸に来ていた尚之助も、容保ら一行について会津に帰る。藩主とともに家族の帰りを心待ちにしていた八重たち山本家の面々に、尚之助は覚馬と三郎の訃報を告げる。2人の死をすぐには信じられない八重たちだったが、尚之助が持ち帰った南天の刺繍がある三郎の軍服を見て、涙にくれる。しかし覚馬については薩摩に捕まり斬首されたという話だけで、遺品は何もなかったため、八重はまだ生きていると信じる。 【あらすじ】晴子が警察に協力して殺人事件を解決したことが週刊誌で取り上げられ、多くの取材陣やファンに追われる日々が始まる。このままでは警察の面目が丸つぶれだと、豪太は亀岡たちに晴子と会うことを禁止されてしまう。そんな中、三雲の前に、大学時代の同期生・天川聡が現れる。天川は大学の主任教授を務めており、次期ノーベル賞候補と言われているほどの実力派。三雲とは過去にある因縁があった。三雲に連れられ、蜜の味にやってきた天川は、突然晴子に、1ヶ月前から行方不明になっている教え子・岩下陽子の捜索を頼むが、晴子は自分は気象予報士だからと断る。
【感想】藩主の久々の帰藩は、あまり喜ばしいものではありませんでしたね…。江戸城は無血開城しましたが、会津は攻めて出はしないものの、攻め込んで来られたら徹底抗戦する構え。ここでも道を誤りましたね。もう守るべき幕府は解体されてしまったわけですから、恭順すればいいものを、彼らは何を守るために戦う道を選んでしまったのでしょうか。さて今回あった勝と西郷の会談ですが、実は事前に勝の意を汲んだ山岡鉄太郎(鉄舟)が、西郷と会って準備交渉をしていたようです。なので今回勝が言っていた、「島津の殿様を他藩に預けろと言われたら承知するか」という質問は、山岡がしたもののようです。そして、江戸を火の海にするという「焦土作戦」は、西郷ら薩摩ではなく、勝がナポレオンのモスクワでの作戦を参考にし、いざという時のために考えていたもので、被災者の救済まで考えていたと、後年本人が語っていたようですが、どこまで本当かわからないそうですw 会談は薩摩の江戸藩邸で行われ、西郷・勝の他にも山岡や村田新八・桐野利秋なんかも同席していたようです。万国公法を持ち出し、慶喜の処刑に大反対したのは、実は英国公使パークスで、会談の時にその発言が伝わっていたかは定かではないですが、後に主戦派を説き伏せる理由として西郷が使ったようですね。とまぁ、ドラマでは2人の会談として描かれていましたが、実際にはもっとたくさんの人物の意見が盛り込まれたものだったらしいです。あと、先週のBS歴史館で毛利家の特集をしていましたが、これがすごく面白かったです。何故明治維新が長州から始まったかがよくわかる内容でした。考えてみれば、西国諸藩は関が原以前は徳川家に敵対していた、外様大名が多く、中でも毛利家は関が原では大将を務めた家であり、関が原後、幕府に徹底的にいじめ抜かれたのです。また長州には身分の低い武士から藩政に意見するシステムがあり、元々毛利家が広島を地盤とする豪族たちをまとめていた大名で、合議制の政治を行い、それを象徴するのが三本の矢だったというわけです。今まで、雄藩とはいえたかだか一藩が日本の政治を変えてやろうと、本気で考えていたのが不思議でしたが、そういう土壌が元々あったということなんですね。しかも地元では「そうせい公」として有名な毛利敬親は、合議や藩士の意見をすべて「そうせい」と言い受け入れており、頭がいいんだか悪いんだかよくわからない殿様だったそうです。江戸幕府転覆よりも大変だったと思われる、版籍奉還と廃藩置県すら、この殿様は「そうせい」と一番最初に認めたそうです。しかしその後「それをやるには時期が大事」などと言っていることから、頭が悪かったわけではないと、歴史館ではまとめていました。あぁ、歴史って本当に面白いですね~。薩摩や幕府側から見た維新はもういいので、今度は長州から見た維新のドラマを見てみたいものですね~。
【感想】まさかの前後編。次回は最終回なんでしょうか? まだ晴子の過去がほとんど謎なんですが。いつも差し挟まれるあの海岸での謎の回想シーンは一体なんなんでしょうか。次回が最終回だとしたら、その謎も解明されるのでしょうか。天川との勝負と晴子の過去と、次回は盛り沢山になりそうですね。ただ、あの殺人と幽霊騒ぎは、天川が起こしたもので間違いなさそうです。ノーベル賞候補だと言われているような人物が、殺人をするとは考えづらいですが、想像を膨らませてみると、天川が既婚で、妻が資産家の娘で、研究費用などを用立てていて、天川が死んだと見られる女子大生と不倫をしていて、あのマンションを買ってやったのも天川で、女子大生が奥さんと別れてとか、別れないと自分の存在を奥さんに明かすとか脅迫したとしたら、殺さざるを得なくなる…というまぁミステリーではよくあるパターンの殺人動機ができあがります。また、1週間で若い女性の死体をミイラにするとか、ミストスクリーンを利用して幽霊騒ぎを起こすとか、いかにも学術者らしいトリックですよね。ミイラの方はまだトリックがわかりませんが。ただ、殺人だけならともかく、何故幽霊騒ぎまで起こしたのかがわからないです。しかも自分が殺したのだとしたら、余計わかりません。天川は、何故か晴子に挑戦的な態度を取っており、教え子が行方不明になっただけでは晴子が動きそうになかったため、晴子が興味を持ちそうな幽霊騒ぎを起こし、彼女を土俵に上げたということなのでしょうか。でもそれだとあまりにも、彼の考えがよくわからないんですよね。自分が逮捕される危険を冒してまで、何故晴子に挑戦するのか。また、ミステリーの観点からすると、天川が怪しすぎて、逆に彼は犯人じゃないかもしれないとも思うんですよね。ですが今のところ彼以外に重要人物が出てきていないので、彼でなければ彼のゼミにいた学生のモブの中にいるか、まったく未知の人物ということになってしまいます。被害者が高級マンションに住んでいたことから、犯人が貧乏な大学生とはちと考えづらいですけどね。思うに被害者がマンションを買ったか、賃貸契約を結んだ時のことをもっとよく調べれば、関係者がわかってくるんじゃないでしょうかね。もっとも犯人が自分の存在を徹底的に隠し通していたら、わからないかもしれないですけどね。