5/16 プーシキン/R・クレイダーマン
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2013/05/17 23:02:15
5/16は休み。
愛知県美術館でプーシキン展を鑑賞、その後母と合流してリチャード・クレイダーマンコンサートを見てきました。
プーシキン展の売りは音声ガイドが水谷豊さん。絵ももちろん素晴らしいです。
展覧会の副題が「フランス絵画300年」になっていますが、プーシキンとはロシアの美術館の名前。長らくロシアにとってヨーロッパの中心にあったフランスは憧れの国だったんですね。
目玉の「ジャンヌ・サマリーの肖像」のすばらしさは言葉にするまでも無く。
微かな輝きを描く「蝋燭の前の肖像」から笑いを伝える「けちな女の愛人は詐欺師」「猫の勝利」、異国への憧れと壮大な自然を描く「ナイルの渡し船を待ちながら」 光溢れるモネの「陽だまりのライラック」、時代を越えて何かを訴える絵は素晴らしいものです。
初期はエカテリーナ2世や有力貴族のコレクションですが、時代が下ると実業家達のコレクション。あの時代にピカソ、ゴーギャン、マティス、ゴッホ、等 最初は認められなかった巨匠の絵を抑えているなんて感動的なレベルの審美眼。
その後ロシア革命によって何が正しいのか分からない動乱の時代が続くけど、コレクションを築いたことは間違いなく偉業だとおもいました。
さて後半クレイダーマンコンサート、私ではなく母がファンでチケットを買いましたが、
母の日の延長でその他飲食代は私持ち。
聞いていて ああ、映画で使われたなという曲もあり音楽も素晴らしく、ショートして予想外に面白かったです。
特にファンの行動。
クレイダーマンって弾いた楽譜を客席のファンにくれるんですね。
それをねらって盗塁をねらう走者のように曲が終わるたびに舞台下にダッシュするファン達。。。。
最後は行列でファンが花束やプレゼントを渡す。舞台上に贈り物の小山が出来る。こういうのって御祝儀をはずむ名古屋特有の現象かな?
予想以上に充実できた一日でした。
…若き日のクレイダーマンのコンサートに行ったことがあります。
当時は若手のハンサムなピアニスト。
アイドルそこのけの人気でしたよ。
田舎というイメージであったみたいですね。
『アンナ・カレーニナ』を強制的に読まされた時、
今さら人妻のよろめきもんなんか、と悪態をつきました。
でもおもしろかったけど^^;
それで、この時代、他の国ではと調べたら
なんと、米国では『風と共に去りぬ』が!
トルストイ、男性が書いた理想の人妻アンナ、庇護なしには
生きられない女性でした。
が、かたや、米国ではこの土地さえあればと
男に頼らず逞しく生きて行く、女性による新しいヒロイン像
スカーレット・オハラが誕生していました。
やっぱし、ロシアは田舎やったんや!と
妙に感心したものです。
個人コレクションの方が、センスのいい作品に出会えて
「おっ!」と思いますね♪
知りませんでした
あとで調べておきます
たしかロシアの資産家でしたか