最初に病気と言ったはず。
- カテゴリ:30代以上
- 2013/05/14 04:46:17
娘がまだ5歳で幼稚園児だった頃,二人で出掛けた時に,
娘の誕生日と私の父の命日は1日違いという話をしたら,
「おじいちゃんはどういうふうに死んじゃったの?」と聞かれました。
娘にとって,母方のおじいちゃんであるカミサンのお父さんは,
自分が3歳の時に病死したのでよく覚えているのですが,
父方のおじいちゃんである私の父は自分が生まれる前に他界しているので,
全く会ったことがなく,聞いてみたかったのでしょう。
「お父さんのお父さんはねえ,
お父さんが19歳の時に癌っていう病気になってね,
最初は病院に入院したんだけど,もう治せないほど悪くてね,
病院は『治る人だけを入院させたいので退院してください』って言って,
おじいちゃんは家に帰ってきてね,お父さんと二人で暮らしてたんだよ。
お父さんのお母さんは先に死んじゃっていたし,
お父さんのお兄ちゃんは一人暮らししていたからね。
あの頃のお父さん,
仕事は凄く忙しかったし,夜は大学に通っていたし,
おじいちゃんの世話とか家のことは夜しかできなかったんだけど,
おじいちゃん,病人なのに夜中じゅう起きていてね。
30分に1回は隣の部屋のお父さんを呼んで,
トイレに連れて行ってくれとか,ここに座らせてくれとか,
あの本を取ってくれとか,これをあそこに置いてくれとか,
朝までずっと,いろいろなことを頼むんだよ。
毎日毎日ずーっと,何日も何日も,夜全然眠れなくてねえ。
そして,ある朝,お父さんのお兄ちゃんが家に来て,
まずお父さんの部屋に入ってきて,
『ふみふみ,起きろ。
親父はいよいよ危ないから,今日病院に連れて行くぞ』
って言ったんだ。
時計を見たら7時でね。
『7時・・・。7時・・・。7時かあ・・・。
随分寝たなあ。久し振りにぐっすり眠ったなあ。
なんでだろ・・・。
・・・。
・・・。
ああ・・・。昨日,一度も起こされなかったんだ・・・。
お父さん,死んだんだな・・・』って,分かったんだ。
すぐに,隣の部屋からお兄ちゃんの声が聞こえてきてね。
『お父さん! お父さん! お父さん!』って。
『ああ,やっぱり・・・』って思ったんだ」
ちょっと話が重かったかなと思いつつ娘を見下ろすと,
小さな娘は,うるうるした目で私を見上げ,おそるおそる,
「お父さんが殺害したの?」
!!!!!!!!!!!!
なんでそうなるのーーーーーーっ?!
お父さん,凄いショックだわ。
ムスメちゃん,お父さんをそういうふうに見ていたの?
お父さん,随分優しい人のはずなんだけど。
5歳の女の子がいきなり「殺害」って言葉使ったのも驚いたけど,
お父さんが殺したと思ったのは,やっぱり凄いショックだわ。
家に帰ってカミサンにその話をして,
「『お父さんが殺害したの?』って言われたよ」と言ったら,
カミサンは「ハッ!」と声に出して言い,カッと目を見開いて私を見て,
「そうだったの?」
おーまーえーもーかーーーーっ!!!!
あの日から8年経ち,娘は中2になりましたが,
我が家ではいまだに私の父の話が出るたびに,
カミサンが「本当はお父さんがやったんでしょ? もう時効だから正直に言いな」と言い,
娘が「お父さん! 騙されちゃ駄目だよ。
殺人に時効は無くなったんだから,正直に言っちゃ駄目だよ」と言います。
おーまーえーらー・・・。
もう,悲し過ぎて言葉になりません。
どんな出来事も,過去のものは全部笑いに変えてしまう家族です。^^
そうですね。父は,最期,とても満足していました。
私を呼んで,隣に座ってくれと言い,私に寄り掛かって目を閉じて,
「こうしてお前に面倒を見てもらいながら家で死ねて,俺は幸せだ」 と言いました。
私はガバッと立ち上がって,もんの凄く怒りましたけどね。
「お父さんの病気を治そうと思って毎日一生懸命看病しているのに,
お父さんが死ぬ気でいるとは,僕の努力はどうなっちゃうんだ!」 って。
もちろん,大嘘ですけど。
私だって,もう今夜にも死ぬって分かっていましたが,
本人から 「死ぬ」 なんて言われたら,家族としては一応否定するしかないですから。
我ながら下手くそな演技で,それを父がニコニコと見守っているのが,
余計悔しくて腹立たしかったです。
はははは。余計なこと書いちゃったな~。
なごみさんのお母さんの話も,いつか聞かせてほしいです。
ふみふみさんの文章が明るいからかも知れないけど
そうやって冗談ぽく言ってくれると、救われるんじゃないですか?
5歳の時の娘ちゃんはどう感じたんだろう?
話している時のお父さんの悲しさを感じて悲しくなったのか・・・
だって5歳には難しい気がします。
癌、医者が見捨てる、死
その時点では理解できないと思うけど・・・
殺害のキーワードはテレビからの情報でしょ(-_-;)
それをお父さんの話から連想するなんて(・ω・A;)アセアセ
ただ、それを聞かされた時の記憶は鮮明に残っているでしょうね。
その上で、そうやって言ってくれるのも優しさですよね
変に気を使う言い方されたら、(-_-)ってなるじゃないですか。
辛かったですね。
でも、お仕事しながら看病したから、お父様は満足していらっしゃるのでは^^
・・・
私の母の事を途中まで書いたけど、消したぁーーー!
超グチ! 暗過ぎ!
やーーめた(*´艸`*)
確かに,うちの家族はたまらんです。
私の「ファミリー」じゃないですよ。
私のカミサンと娘がですからね,たまらんのは。
毎日トホホです。
「も」って何ですか,「も」って!
私はやってませんてば!
っていうか,御主人を殺さないでください!
ふみふみさんファミリーはたまらんね^^
お父様も楽しい人生だったと思うよ
そうなんです。
自分で言うのもなんなんですが,悲しい話なんです。
あの頃の自分はよく頑張って偉かったなと思うんです。
それを…,娘は…,カミサンも…,そして今でもまだ…,ひどい…,ひど過ぎます。
コメント,ありがとうございます。
でも,娘の発言は,あの瞬間の私にとって,
笑いに転じさせてくれるものではなく,新たなショックでしたよ~。
なんで私が殺したって思っちゃうのかな~。
トホホホ…。
コメント,ありがとうございます。
実は,カミサンも家族殺しの疑惑があります。
カミサンのおばあちゃんが自宅でポックリ亡くなり,
その時家に居た当時中学生だったカミサンとその母親は,
警察から何回も何回も事情聴取を受けたそうです。
私はカミサンに,
「それからもう30年近く経っているんだから,そろそろ白状しろ。
やったんだろ?」と言いますが,
なかなかゲロしません。
「もう これ以上は 悲しすぎて」って,嘘でしょ!
全然悲しんでいないですよね? 楽しんでいますよね?
私は,あれは病死だったって言ってるじゃないですか!
りんぷぅさんの轢き逃げとか虐待は真実かもしれませんが。(笑)
コメント,ありがとうございます。
当時カミサンに,なぜ娘が「殺害」なんて言葉を知っているのか聞いたら,
当時,国内では5,6歳の女の子が連れ去られて殺される事件が続いていて,
毎日ニュースでやっていましたし,そのほかにも,
過去の事件だけれどもジョンベネちゃん事件のその後みたいなこともテレビで報じていて,
娘はテレビを観てカミサンに,
「女の子になんて生まれてこなければよかったよう。女の子は殺害されちゃうんだよう!」
と泣きながら言ったことがあると教えてくれました。
小さい子でも,テレビで自分のような子の死を毎日見ていて,怖くなったようです。
でも,だからといって,父の死が私の手によるものだということには結び付かないですよね!
「私は信じますよ」って言いながら,全然信じてくれてないじゃないですか!
ひどい…。 ひど過ぎる…。
ぐっすり眠れた事で、お父さんの死を知るというのも
なんか哀しいですね。。。。
お父様の介護お疲れ様でした。
辛い体験をされたふみふみさんの気持ちを
笑いに転じさせてくれる素敵なご家族ですね^^
笑っちゃダメってわかってて笑ってしまいました…
暖かくて楽しい家族ですね^^
しかしお父様のお話を聞いて本当に苦労されたんだなと思います
よく頑張られたと思います^^
そんなことが・・・
・・・・ きっと それだけの介護を続けていたのなら 情状酌量はしてもらえますよ きっと・・
もうちょっと ムスメちゃんが大きくなったら 罪をつぐなって・・・・もう これ以上は 悲しすぎて・・・ううぅ(T_T)
5歳の娘さんが「殺害」なんて単語を知ってるなんて@@驚きましたw
うちも去年義母を自宅で見取りましたがいまだに5歳の娘は「ばーちゃんはどこ行ったと??」と言います(´Д` )
それにしてもほのぼのと暖かいご家族の風景が目に浮かんできます(*´▽`)ノノ
私は信じますよ。
ふみふみサンですもの。
このまま黙っていれば、お父様は病死のままです。
今更 再捜査 される事はないでしょう。
真実は墓場まで持って行って下さい。
ふみふみサンなら、それが出来るはすです。