雨の残る朝・・・
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/05/02 20:52:25
5月になったというのに、急にまた寒の戻り。
朝、雨が上がるのをぎりぎりまで待ち会社に出かけるためにバス道路までの路地を歩いていた。
バス道路の向こうには、頭はまだまっ黒な雲・・・そして中腹には煙の様な白い雲がかかっている「大山」がのぞいていた。
その、白い雲の間から・・・綺麗な新緑がのぞいていた。
私の住む町では、夕方に「大山」に雲がかかっている時は、翌日は雨・・・と言われている。
雲は流れる。今の季節にはふさわしくない北風によって、ドンドン流れていく。
そして、「大山」の中腹にまるで、ブロッコリーの様に所々・・・ポコン、ポコンと新緑がのぞいている。
この国に生まれてきてよかった。
季節の変わり目にこれほどまでの、その時にしか見れない景色を見れる国に・・・
「富士山」が世界文化遺産として、来月認定されるという。
私の住む町からも、場所によってはきれいな富士山を観れるところがいくつかある。
幼いころに、富士山の5合目まで車で行った事はある私だが・・・特別富士山に登りたいとは」思ったことはない。
富士山は、ちょっと遠くからその雄大さを観るのが一番美しい・・・
そんな事を、思いながら歩いているとまた雨が降り出した。
慌てて、バッグの中から折りたたみの傘を出してバス通りまでゆっくりゆっくり、歩いて行った。
北風にあおられながら、でも傘越しに新緑の美しさを観ながら・・・
GWか・・・本当は、昨日は「労働者の祭典・メーデー」の日だったのに・・・そう言えば・・・あの「シュプレヒコール」はどこからも聴こえてこなかったな?
「富士山」が世界文化遺産に登録されるという事は、またそこからの日本の「スタート」でもある。
この先、日本はどのような道を歩いていくのか・・・考えさせられた二日間だった。
貴重なコメントをありがとうございました。
確かに、労働環境は以前より良くなったような気はします。
でも、今はあまりにも、以前より貧富の差が多くなっている様な・・・
今回の景気回復対策で、どこまで日本は良くなっていくのでしょうか?
これからの日本を背負っていく若い人たちの意見をしっかりと聞き、一から誰もが愛せる日本になってもらいたいものです。
小泉改革からこっち、以前よりは劣悪な労働環境はましになり、雇用問題はある程度改善されました。
が、一方で更新期待権が法的拘束力を大きくしてからというもの、目立った労働運動は目に見えて少なくなり、というより労働組合自体がまともな機能をしていないようにも思えます。
そもそもが労働運動の是非自体が社会主義国家から誕生してますし、考え方を見直さない限り資本主義経済には浸透しにくいのかも知れませんね。
本当にひとつ前のお題の話になりますが、日本人は考えるべきところを考えなくなった気がします。
2月11日すら単なる祝日で愛国心のかけらもありませんよね。
こんなに愛国心なんか抱けないというのが、若い人の考え方でしょうけど。
アメリカなんか毎年6月4日だったでしょうか、若者中心に建国記念してるというのに(笑)