ノウイング
- カテゴリ:映画
- 2009/07/29 23:55:00
今年29作目の映画舘鑑賞&初デジタル上映鑑賞
ニコラス・ケイジの豪華映像によって終末(もしくは新なはじまり)を描いた(トンデモ)映画。
キャッチコピーは「地球消滅 その時、人類は何を残せるのか」
ささやく声を聞いた少女が書いた数字だけの手紙は預言だったのか?
50年後の小学校でタイムカプセルから取出されたその手紙に書かれていた数字の羅列は、
過去50年間に起きた大惨事の日時と犠牲者数と符合し、
少女が書いた数字の予言通りに次々と大惨事が起きていきます。
予言を変えることはできないのか?地球は消滅してしまうのか?
デジタル上映は、字幕がはっきりくーっきり白くたいへん美しかったです。
家電量販店ではじめてフルHD液晶テレビに映るブルーレイの映像を見たときのような感動です。
何故か全ての「ノウイング」上映ではなく、3分の1くらいだけがデジタル上映。4分の1かも。
上映スケジュールのタイトルの下に”デジタル上映”と入っているだけで、
とくにデジタル上映の宣伝もしていなかったような?
普通上映と混在する理由は何でしょう?
デジタル上映は普通上映と料金も割り引きも同じだったので、
どちらかなら観客はデジタル上映を選ぶと思うのですが???
大惨事の事故映像は、血や煙などの現場の臭いがしてくるような錯覚を感じるほどリアルでしたが、
そういう映像は見たくなかったです。気分が悪くなりました。
クライマックスの映像はそれは美しく見事で、デジタル上映で観ることができてよかったです。
ストーリーは完全に破綻しています。それは別にかまわないんですが。
「NEXT-ネクスト-」のように、SFもどきのチープなストーリーと、
ニコラス・ケイジのチャーミングなちょっとこまった表情がマッチした、
突っ込みどころ満載の楽しめる映画を期待して行って、突っ込む気力も残りませんでした。
いつもは魅力的なニコラスのこまったような表情は、逆にうっとうしいだけでした。
映画の途中でほとんど先が見えてしまうのでネタバレてしまいますが、
(聖書を知らないならネタバレないと思います)
”エゼキエル書×SFもどき×高価な映像”から何が起るかおおよそ予想される通りの映画です。
ホラー調で始まった映画は、徐々に新旧聖書が入り混じりった宗教的なイメージに埋め尽くされていきます。
預言者、神の啓示、選ばれし者、最後の審判。
父がジョン、息子がケイレブ、J・C=ジーサス・クライスト?!(笑)はこじつけですが、
私のこじつけではなく、ジョン(John)はそのままヨハネの意だし、
ケイレブはヨシュア記に出てくるモーセに約束の地カナンへヨシュアと遣わされたカレブから、
選ばれたもう一人の子供、アビーはダビデの妻アビゲイルの名前からでしょう。
クライマックスは、空中携挙に、裁きの火による聖絶といった感じです。
選ばれた二人の子供が抱きかかえる白いウサギは、生命の象徴であり、
また、二人は原罪を負っていないとうことを示したつもりなのかもしれません。
エデンの園あるいは約束の地に降り立つアダムとイヴ。
最後は、ご丁寧に生命の樹で締めくくられます。
おそらく、キリスト教圏でマトモに取り合ってもらえていないのではないでしょうか。
スクリーンの生命の樹を呆然と見上げながら、心の中で絶叫してしまいました。
何をしたかったんだ、ニコラス・ケイジ!?
叫んでも答えは返ってこないので、勝手に自分で答えておきます。
今観たものは、映画のフィクションであって現実の出来事ではありません。
ですが、事故や自然災害、あなたの身に何が起きようとそして起きなかったとしても、人は必ず死にます。
たとえ明日に何が起きようと悔いない人生を生きるために、そして人がこれ以上過ちを繰り返さないために、
自分の行いを変えることができるのは自分自身だということを、私達は知っています。
他の誰が知らなくても、自分のした行いを知っているのは自分自身なのです。
という映画ではなかったかも・・・。
★★【KNOWING】2009アメリカ
この映画ではまるで気にならなくて、チェックするのを忘れていました。
ニコラスの髪が気にならないことがあるなんてっ。オドロキです。
>伊勢うどんサマ よくあるパターンではないと思います~。この映画くらいでは…。
ストーリーがちゃんと繋がっていればよかったのにと、ちょっと残念です。
>何をしたかったんだ、ニコラス・ケイジ!?
まったくもってそのとおり 主体的に動いているとはいえ振り回されているというか 結果だけみれば
釈迦の手のひらという感じです。
そうはいっても自分は面白かったです。その後どうなるのかと、想像するとおもしろいからです。
これは自分の願望かもしれないですが!
ニコラス・ケイジの髪型が無茶に前衛的になっていたとか。
髪については言うたるなや、と思いましたが……