燐音姫のわがまま旅日記(第一章)
- カテゴリ:自作小説
- 2013/03/02 23:03:28
峠に差し掛かった。
林の中の細くジグザグした道を
登り切れば茶屋がある。
江戸からの帰り道に籠の隙間からちらちらと見ていたので覚えていた。
燐音姫は1人で歩きながら、自分の過去について考えた。
誰からも愛された少女時代。
勉学に明け暮れた。城という閉鎖環境の中ではそれしかなかった。
城にあった巻物を読み漁った。
だんだん人のココロが読めるようになった。
下心をもって近づいてくるモノ。
権威で威張り散らす人。
でも、その奥にある怯えも見えた。
近衆の一人に恋もした。苦い結果になったけど。
でも、また恋はしたい。
何だか自分と人の違いに悲しくなる事もあった。
自分が守られている存在という事が一番嫌だった。
でも、今、自分の意思で城を出て旅に出ている。
城を抜け出す時には苦労したけれど、私の旅は私だけのもの。
わがままな私のもの。
茶屋で少し休んで、お団子を食べたら、笠を取って歩こうかしら。
峠を超える時の風景が本当に楽しみ。(^ ^)
3人の追っ手が迫っていた。一人の隠居オヤジと二匹のロバだ。
隠居『助さん。格さん。ほら、急ぎなはれ。駕篭はあまりゆらさないようにな。』
助『ご隠居ーー。まだ40になったばかりなんだから、カゴなんかいらないっしょー。なー。格さん。』
格『そうでっしゃろ。』
隠居『ま、いいから。いいから。若いうちの苦労はしておくもんですよ。』
助『ご隠居ーー。俺たちロバですよ。ロバがカゴ担ぐなんて。。どう担いでる姿なんて、読者の皆様が想像できないじゃないっすか。』
格『そうでっしゃろ。』
隠居『まぁまぁ、助さんも格さんもそう言わずに急ぎましょうよ。ほら、燐音姫があそこに!』
助『あ、本当だ。あれ、また贅沢な逃亡者ですね。金髪の巻き髪、盛りにGUCCIのカバンにシャネルのスーツ、ブルガリの靴、ありゃ、典型的な日本人ですな。』
格『そうでっしゃろ。』
彼女は茶屋の前で振り向いた。二匹のロバに担がれたカゴが迫ってきていた。時間も追っ手の構成も考えていた通りだ。
大丈夫。彼女の備えは万全だ。
「いくわよ!」
シャネルスーツの二番目のボタンを押した。
「びょひよひよひよ、ぷぶぷーわーん。」
ファンファーレのような変な音が鳴り響いた。
その頃、お城では。。。
二の丸御殿の天井がゆっくりと四方に開いていった。地下格納庫から噴煙と共に巨大なロボットがせり上がってきた。その巨大さは城下町の人々の度肝を抜いた。
『リネンガーZ発進!』
どこからともかく、テーマ曲が流れてきた。ボーズのスピーカーシステムが設置されていたらしい。背後のバックパックのノズルシステムから炎と噴煙が吹き出している。
ロボットは地上に出たところで、噴煙が止まった。
何かの決めポーズだろうか。腰に手を当てた。
『リネンガーZ突撃!』
そして、ロボットは燐音姫のまつ茶屋に向けて、それなりのスピードで走り始めた。
「おい。おい。とばないのかよ!」
「なんで、今頃なのかねー。最初から登場すればいいのに。」
城下町の人々は去って行くロボットに突っ込んだが、後の祭りだった。お城から峠の茶屋に向かう方向に一直線にロボットにより城下町は破壊されていった。
ーーーーーーーーー続く? ここからどう続くのか?ーーーーー
否定はしませんとも・・・
あ、わがままじゃなくて、ただの変人日記ですね。
でも頭は良さそうですよ。
燐音姫は。。
あ、わらわの物語を書いてくれるのを覚えていてくれて嬉しいわ❤
しかし・・・
爆笑の渦に巻き込まれながら・・・わらわはまともな旅・・・(すでに諦めて)できるのかしら・・・
ほほほほほ・・・・
すいません。超シリアスバージョンで途中まで書いていたのですが、お笑い要素をどうしても入れたくて仕方なくなり、仕方なかった訳です。
というか収集が着かなくなったこの事態。 (2)はどうなるのか?
僕も不安です。
ま、なんとかなるでしょう。何とかならないかも。。。
・・・・撃沈
お笑い珍道中・・・わらわは何処へ・・・