レーダー照射発表時の対応
- カテゴリ:ニュース
- 2013/02/15 00:18:37
ニュースの情報によると、レーダー照射の情報は
防衛省から首相官邸に届けられ、発表となりました。
この時、日本の主要メディア(主要を腫瘍と変換するIME、間違っていません)は、
「中国けしからん」という内容の一報を報じました。
中国の人民解放軍(国防軍ではありません)はこれに対応する報道無し。
中国外務省は「自分たちに情報はない」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00240065.html
事を明らかにしています。
①国内のメディアについては朝日新聞のミニコラム「天声人語」で
「中国のレーダー照射は反撃されても文句の言えない愚挙
ちょっかいを出して無視された酔客のようだ」と報じています。
赤旗(日本共産党の機関新聞)では
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-02-07/2013020702_01_1.html
「不測の事態を招きかねない危険な行為で極めて遺憾だ」
と共産党国対委員長の声明を報道しています。
いわゆる反政府勢力である朝日新聞、赤旗が中国を非難しています。
しかし、国会内での質疑では、防衛省として正確な情報を開示していません。
(それは防衛上の機密から当然のことではあります)
つまり、日本の主要メディアは常日頃から政府に対して批判的な
メディアでさえ、「政府、防衛省の情報を疑わずに」レーダー照射を
非難しています。
自分は、防衛省及び政府が偽りの発表をするとは思いません。
ただ、ある事実に対して、幾つかの情報源を確保して報道をする
姿勢があるべきであると思います。
政府側が秘密を前提に国対委員長や主要メディアなどに
証拠を見せたのかもしれません。
また、こと国家の緊急時に議論の対立などあるべきでないとも
思います。
政府の発表について、誰も異を出さない風潮が不可思議に
見えたという感想です。
②中国外務省の報道は下手であったと思われます。
自分たちに情報が無いことを明かしてしまった事、
そして関係する機関に聞いてくれと報道官が述べた事です。
日本政府が中国政府と話をして埒があかない場合、
中国人民解放軍と直談判をしろと報道官が述べるようなもので、
それは政府が軍を掌握していないということです。
③後の報道で、日本の発表は捏造である、という中国側の
声明があったそうですが、そうであればレーダー照射の
詳しい情報を日本側が証拠として公開することにすれば
良いでしょう。捏造であれば、証拠をだされても困らないでしょう。
ただ、中国人民解放軍のレーダーの周波数などの情報が
他国に漏れることは中国の軍事上よろしくないように見えます。
また「レーダー照射くらいで大騒ぎするな」という報道も
みかけましたが、そうであれば日本側も同様の事を
しても中国側は脅威と思わないのでしょうか。
日本側が同じ事をしても良いという免罪符に見えます。
今回のレーダー照射の一件、
日本側の丁寧な分析、自衛隊の統制具合がよくわかりました。
一方中国側のごたつきは統制のとれていない軍、という
外に向けても中に向かっても危険な存在を垣間見たような気がします。
思い出して下さい。
毒餃子事件のとき、
メタミドホスが外装から浸透するとの
奇天烈な説を唱えた国を。
日本を悪しく言うか奇天烈な言い訳を考えてきます。
有耶無耶にせず、この事件をどうするか、
結論がでるまで、忘れずにいましょう。
公開できる範囲の映像がこれからは必要なのだと思います。
今回の日本政府の対応で賢い部分は、同盟国であるアメリカに証拠の提示と説明をしたことなのかもしれません。これによってアメリカ側から中国に対する行動批判はされました。
実のところ私も個人的には証拠となるものの提示がない状態での発表というのが不安定で危険なものであるとは感じていました。ニュースの行方を見守ろうと思っています。
ありがとうございました。