キリクと魔女
- カテゴリ:映画
- 2013/02/14 21:54:06
今年12作めの自宅観賞映画
フランスのファンタジー・アニメーション映画。
「キリクと魔女」
西アフリカの魔女カバラの呪いに苦しむ小さな村に、キリクという不思議な男の子が生まれます。
自分の意思で生まれ、生まれた直後から、話すことも歩くこともできるキリクは、
村の泉を枯らし、村の男たちを次々に食べてしまった「意地悪な魔女」に
「4つのちっちゃな大冒険」
「キリクと魔女」の中に入り込む4つのエピソードです。
自分の好みそうだと思ったのですが、外れでした。
各所で評価の高い作品ということで、期待しすぎてしまったのかもしれません。
アフリカン・アートな映像は興味深いですが、教訓的な物語は好きになれませんでした。
知性の象徴のようなキリクが、村人たちを迷信から解き放つ物語なのはいいのですが、
キリクは、魔女が「どうして意地悪な魔女になったのか」に拘っていたはずなのに、
カバラを虐げ、意地悪な魔女にした”男たち”はほったらかしにされるので、とても不快です。
もっとも、現実はそんなものでしょうけれど。
村の水を飲み干していた怪物も、意地悪な魔女も、キリクによって開放されますが、
怪物の末路も、自分を拒絶していた共同体へと幸せそうに戻っていく魔女も、哀れです。
【Kirikou et la Sorcière(Kirikou and the Sorceress)】1998フランス・ベルギー・ルクセンブルク
【Kirikou et les bêtes sauvages(Kirikou and the Wild Beasts)】2005フランス・ベトナム