白蛇伝
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- 2013/01/16 23:47:34
白蛇伝(1958年の映画)
この映画が作られるまで、日本には長編アニメ映画制作のシステムがなかった。スタッフ達は、他国のアニメの研究からアニメーターの養成、アニメ用撮影機材の開発などまで着手しつつ、2年がかりで作りあげていった。
この映画の制作に携わったスタッフは、その後の日本アニメ界を牽引する役割を担っていった。また宮崎駿のように、この映画を観た経験がアニメ界に入るきっかけの一つとなった人物もいる。
演出は、それまで東宝教育映画部で短編アニメを製作していた藪下泰司。製作は東映動画(現・東映アニメーション)。配給は東映。公開日は1958年(昭和33年)10月22日。声の出演者は森繁久彌と宮城まり子。彼らの台詞を劇作家の矢代静一が執筆。他に、人物の動きをトレースしてアニメ化する手法「ライブアクション」のために、水木襄、松島トモ子や、当時東映に入社したばかりの佐久間良子らが起用されている。
DVDは2002年(平成14年)7月21日に発売された。
ストーリー [編集]
許仙は西湖の畔に住む心優しい少年。幼い頃、飼っていた可愛い小さい白蛇を、大人たちに叱られて泣く泣く野原に捨てた。
十数年後の嵐の夜、その白蛇が美しい少女の姿に変身する。人間に化けた白娘は、お供の青魚の精・小青と西湖に来て、法術を使い豪華な邸宅を作り出す。
成人した許仙が、ある朝、友だちのパンダとミミィと笛を吹いていると、その笛の音に答えるかのように胡弓のきれいな音色が聞こえてきた。許仙は一人の美女を見つける。一方、パンダとミミィがさっきの音色の出所を探していると、妖しい少女に導かれ胡弓を見つけ、持ち帰ることにした。夜、許仙が笛を吹くと、その音に答えるかのように胡弓が鳴り始めた。
その後まんじりともせず夜を明かした許仙たちは、この不思議な胡弓の持ち主を探しに行く。小青と出会った許仙は小青に胡弓を返そうとするが「これは貴方のもの」と告げられ、「白娘様がお待ちかねよ」と立派な邸宅に招待される。
「白娘というのは昨日のあの美しい人かもしれない」と思った許仙は誘われるがままに邸宅を訪れる。中から現れたのは、許仙が思ったとおりの人だった。あまりの美しさに心を奪われた許仙は、白娘と花畑や庭園で夢うつつなひと時を過ごす。その頃、許仙が白娘と恋に落ちたことを法力で知った高僧・法海は、なんとか許仙を救おうと考えていた。
小青とパンダとミミィは二人が結ばれたことを喜び、木彫りの竜で遊んでいると、なんとその竜が小青たちを乗せたまま空へと舞い上がってしまった。やっと落ちた先は宝物殿で、何も知らない小青たちは宝石を二つ許仙と白娘のために持ち帰った。しかしその宝石は国宝で、許仙はそれを盗み出した泥棒として役人に捕まり蘇州へ追放され、強制労働につかされることになってしまう。
白娘も愛する許仙を追って蘇州へ向かうが、そこで許仙の身を案じて先回りした法海と遭遇する。白娘は法海に敗れ、逃げていく白娘を見た許仙は、彼女を追ううちに崖から落ち、絶命してしまう。
法海は許仙を島のお寺に葬ってあげようとする。一方白娘は、竜王に、自分が妖精でなくなり、妖術が一切使えない人間の身となることを条件に許仙を生き返らせてくれるよう懇願する。白娘の願いを聞き届けた竜王は白娘に命を救う命の花を授ける。白娘は命の花を持って許仙のもとへ向かうが、白娘を化物だと信じる法海は白娘を阻むため法力で追い返してしまう。
そこで小青が深海の王・巨大な黒いナマズに頼み、大嵐を起こして島を襲い、許仙を取り戻そうとする。船に乗って島へ命の花を届けようとしていた白娘は、この嵐に巻き込まれしまう。小青たちによって命の花は許仙のもとへ届き、許仙は息を吹き返す。許仙は大荒れの海の中、溺れている白娘を見つけると、たちまち海に飛び込んで白娘を助けた。この様子を見た法海は、白娘が人間へと生まれ変わり、二人の愛が本物だと知って、二人を船で迎えに行く。二人は幸せの国へと旅立っていった。
こんな 原作だとは 私も調べて初めて知りました^^