とあるインコの自伝 その6~飼い主(3)~
- カテゴリ:自作小説
- 2013/01/14 19:54:30
先輩オカメが産んだ卵を興味深く見ている新入りオカメを飼い主は複雑な想いで見つめるしかなかった。
覚悟していたはずなのにー不安がよぎる。
六年産卵せずに、初卵で体調を崩したまま、逝ってしまったオカメインコ、一年中産みっぱなしで力付きたセキセイインコ。卵づまりで同じく逝ったセキセイインコ。
様々なシチュエーションで産卵にまつわるトラブルで何羽もインコを見送ってきた飼い主はーまた最悪の事態を頭の中に走馬灯によぎりがら、彼女を見守るしかなかった。
「メンデルの法則」でメスとほぼ断定されていながらーそれでも迎えたインコだった。
背骨の奇形なぞきにならなかったがーただ、この背骨が産卵に悪影響がないように祈りながら、飼い主はインコの白いボレー粉を食べさせた。中の実は無精卵なのだーオスオカメはおばさんインコにご執心で、彼女のお相手は、脳内彼氏確定だったしー飼い主はただただ、初卵の殻が産卵でつぶれないようにカルシウム源のボレー粉を与えたのだ。
とはいえ。それまでほぼ無関心だったボレー粉を嬉々としてつつく彼女に、産卵確定の事実を突きつけられた飼い主は複雑であった。
無事産みますように。そしてこれ以上産みませんようにー矛盾した願いの日々が続いたのだた。
(つづく)
下のコメでも触れましたが、家畜の鶏を含め、鳥の産卵は命がけです。
自分の感想ですが
セキセイとボタンインコ、コザクラインコは本当に必死に産卵してる
ーそんな気がします。
オカメインコの前述のインコよりは産卵が楽な気がします。個体のおおきさに対する
卵の大きさでーという意味です。
私が最初に飼ったオカメは数年卵を産まずに、その後初卵でトラぶり私の手から
すり抜けて逝ってしまいまいた。卵を産まないのが長寿になるわけでないと
そのオカメインコから学びました。。。
引き伸ばしてすみません^^;
スイーツマンさんはご存知かもですが、鶏は毎日産んだ卵がなくなるので(人間が集めます)、毎日うみ足して
そして卵を産めなくなったとき、鶏肉になります。オスの鶏は成鳥になった半年あたりで鶏肉になります。
飼い鳥の多くはそういう産業家畜を有り難くいただいています。「命を頂く」ことに賛否があるのは
承知していますが、鳥好きのオフ回を焼き鳥やさんでやるのに、私が出た北海道のオフ会で否定
されたことはありません(無論、食べることも強制した覚えはありません)
中には鶏肉や卵を食べることができなくなる方もいます。そういう方には、私は
敬意しつつーでも飼い鳥と家畜を区別している気がします。
そして私は家畜な鶏と、自分の飼い鳥を明確に区別しています。
逆をいえばー飼い鳥のインコを生育地域でない日本で逃してしまったなら
愛情を持って飼ったインコが外的に食べる自体を否定できないと思います。
たまにどこかで保護されたらー嬉しいけどおそらくーそういう事態を希望するのは
傲慢なのではと思うんですよね。
だってインコは日本では外来種なのですから。。。(ーー;←そう思いながら
飼い鳥を閉鎖空間という「飼う」状態でとどめるのに、必死です
なぜなら、ヒューマンエラーはゼロでないからです(今後、私もそうい立場に
たつことを否定できないのです。。。)