Nicotto Town


日記ダイアリー徒然草


可愛い友達

僕の友達の女の子は、とても可愛い。

友達だけど、僕はその子に恋をしている。その気持ちを伝えたくて、僕は友達を朝早くに呼び出した。


誰もいない校舎裏で、僕はまっている。
友達がやってきた。マフラーをつけている。冬だ。
少し恥ずかしそうだ。僕がこれから言おうとしていることを知っているのか。
「なに、話って何?」
「えっとね、実は、××のことが好きなんだ」
 そう言った瞬間に、友達の顔は恐ろしい形相になった(気がした)。まずいことをした。メールにしておけばよかった。僕は携帯を持っているのに。
 すぐに元の可愛い顔になった友達は、うつむいて申し訳なさそうに言った。
「ごめんなさい。私、好きじゃない。その、恋とかそう言う意味じゃないの」
 鼻の頭が赤くて、友達は可愛い。
「気にしないで、これからも友達でいてほしい」
 友達は僕の目を見て、悲しそうに笑った。
「私、先に教室に行ってるね」
 彼女は去っていった。



 授業なんて受けられるものか。僕は辛くて仕方がない。こんな日は海が見たい。
 電車に乗って、僕は旅に出た。すごくセンチメンタルだ。

 電車の中はすいている。誰も僕なんかと同じ車両には乗りたくないらしい。腹が立つ。
 音楽がなった。僕は携帯を持っている。メールが届いている。
「どこにいるの」
 僕は携帯を反対側に二つ折にした。上画面と下画面がバラバラになった。どこに行こうと僕の勝手じゃないか。
 
 海を見ていると、涙が溢れだした。
「そうだよ、君は泣いていいんだよ。君は何も悪くないんだ。あの子はひどいよ。あんな顔しなくたっていいじゃないか、なあ?」
 海が言った。
 僕は友達に嫌われてしまった。心に穴が空いている。すーすーと風が通っていく。
 そうだ、辛いのだ。
 本当に辛いのだ。誰もわかってくれなくて寂しい。
「だれも僕の憂鬱なんて知らないんです。心配するふりだけするんです」
 頬をたくさんの雫が伝っていく。
「君はよく頑張ったよ。君は悪くないよ。大丈夫だよ。もういいんだよ。君は素敵だよ」
 ああ、学校へ行こうと、そう思った。
 

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2012/12/31 21:24
この、独特の世界観いいな!!
ちょい、ノベルゲーム作るサークルで
シナリオ一個書かないかね?



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