おさらとスプーンのぼうけん
- カテゴリ：小説/詩
- 2009/07/21 23:19:05
１０冊めの洋書。２冊目のミニ・グレイの絵本。
"The Adventures of the Dish and the Spoon" Mini Grey
”The Pea and the Princess”はアンデルセンの童話が下敷きになっていましたが、
この絵本はマザーグーズです。
ヘイ・ディドル・ディドル(Hey Diddle Diddle)
ネコがバイオリンを弾いて
雌牛が月を飛びこえた
それ見た子犬が大笑い
お皿とスプーンが逃げ出した
そのお皿とスプーンはどこへ行ったのか？というお話。
おさらとスプーンは、海を渡ってニューヨークへ。駆け落ち？
ショーに出演して一躍人気者になって大成功したのだけれど、
贅沢なおさらが宝石に毛皮にと散財してしまうので、財布はすぐに空っぽに。
ついにはギャングに借りたお金が返せなくて、非武装銀行強盗を…。
逃走中におさらは割れてしまい、スプーンは逮捕され刑務所へ。
おさらとスプーンは、どうなってしまうのか？
ユニークな発想とユーモアと隅々まで丁寧に書き込まれた絵が楽しい、素敵な絵本です。
未邦訳。
２００７年ケイト・グリーナウェイ賞受賞作。
ケイト・グリーナウェイ賞は、
イギリスの絵本作家ケイト・グリーナウェイにちなんで1956年に英国図書館協会によって設立された、
一年間にイギリスで出版された絵本の中でもっともすぐれた作品の画家に贈られる賞です。
受賞作がない年もあります。
すっかりミニ・グレイのファンになって、彼女の他の作品を調べていたら、
ちょっとオドロキの記述を見つけました。
彼女はミニクーパーの車内で生まれたので、ミニと名付けられたそうです。
なんだか彼女の描く絵本のようー。
紹介読んだだけでも、その後が気になります。
そういえば、元ネタのうたでフロドの指に指輪がはまってしまったんだったような……