Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2012年10月期ドラマ総決算

先日の日曜、やっと平清盛が終わって今期のドラマがすべて終了したため、総決算やりまーす。今回は後に独偏賞も控えているので、結構たいへーん!



●番外
平清盛
 NHK 日曜夜8時~
評価しづらいので番外に。大河ドラマ50周年にして、最低記録をすべて塗り替えた史上最低の黒歴史とも言える作品となってしまった。終盤まではそんなに面白くないわけじゃなく、歴女の私としては史実と見比べながらわりと楽しく見れたが、やはりどうあがいても終盤の平家滅亡の下りは見ていてつらかった。画面が汚いという評価が多かったが、私はそんな気にならなかったし、逆に絵巻物のような美しいシーンに目を奪われるほどだった。ただ、脚本家とソリが合わなかったのか、展開やセリフにグッと来ることが少なく、そのへんも人気がなかった要因の1つかなと思う。


●7位
ゴーイングマイホーム
 フジテレビ 火曜夜10時~
淡々と日常生活を描く、環境ビデオ的なドラマ。よく言えばリアリティがあったが、悪く言えば起伏がなさすぎた。やはりドラマには見る人を惹き付けるほどの起伏が必要だと思う。日常生活なら自分の生活だけで充分だ。また環境ビデオとして見ると、主人公の姉・多希子の毒々しさが邪魔になるという、中途半端な出来。正直2時間くらいの映画で充分だったと思う。いい映画監督がいいドラマを作れるとは限らないことを証明した作品と言える。


●6位
捜査地図の女
 テレビ朝日 木曜夜8時~
見る予定はなかったが、時間的にも内容的にも軽い気持ちで見られるので、つい見始めてしまった。連ドラ主演初の真矢は、溌剌とした40代の女性を好演していたと思う。が、まぁこの枠にありがちな2サス的なノリのドラマだったため、軽い人物描写、安易に人情劇に走るなどの面があり、ドラマの質としてはイマイチだったと思う。捜査地図という珍しい観点から犯罪捜査を描く路線はよかった。


●5位
MONSTERS
 TBS 日曜夜9時~
期待作だったが、壮絶な出来だった。香取は回数こなせばこなれていくかと思いきや、最後までミスマッチのイメージが拭えず、山下は演技面はともかく、富豪やデブ専というネタになりそうな設定をもらっていたのに、どんどん存在感がフェードアウトしていくというお粗末さ。ミステリーとしての出来も悪く、特に最終回はツッコミ所しかなかった。よかったのは金田班くらいか。しかし毎回結構楽しんで見れたのは、このツッコミ所を探すのが楽しかったからだということに気づいてからは、このドラマは上質のネタドラマに変貌した。


●4位
猿飛三世
 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
今時珍しく勧善懲悪の爽快な時代劇。当初少年漫画のようだと思ったが、映画の黄金期に作られた時代劇の方が似ているかもしれない(ほとんど見たことはないが)。相変わらずNHKの時代劇は殺陣が素晴らしく、特に最終回の佐助と伴蔵の戦いは見応えがあった。また、柳葉と波岡のキャスティングが特に際立っていて、特に波岡は新境地を見出せたのではないだろうか。ついサルーと合いの手を入れたくなる音楽もよかったw


●3位
実験刑事トトリ
 NHK 土曜夜9時~
今期一番の期待作だったが、期待が大きかっただけに、イマイチ感が強かった。キャラクター面はもうちょっと強く個性を押し出して欲しかったし、実験というわりにあまり実験ぽい実験してなかったし、ミステリー面でもツッコミ所が多いという、どれを取っても中途半端な出来だったと思う。が、全体的なクオリティはまぁまぁ。キャラ設定はいいので、今後どの面もワンランク上の脚本で続編を作ってほしいところ。続編があればだけど。まこりんェ…


●2位
償い 
NHK-BSプレミアム 土曜夜10時~
見る気はなかったけど見てしまったドラマの1つ。3話と短めだったが、1つの連続事件をじっくり取り上げ、主人公のトラウマとオーバーラップさせて、ミステリーでありながらヒューマンドラマの域にまで達していたと思う。9kgものダイエットを敢行して臨んだ谷原は、さすがプロと言ったところか。結末も意外で、ミステリーとしても堪能できた。小川に主人公が横たわっているエンドロールの映像が衝撃的だったが、最終回で起き上がったのもよかったw


●1位
悪夢ちゃん
 日テレ 土曜夜9時~
子供向けのファンタジー要素が強い学園物だったけど、中盤までは各人物の心理戦というか、駆け引きが面白く、子供にだけ見せておくのはもったいないような出来だった。ただ終盤になりどうまとめようか悩んだのか、胡散臭い組織が出てきてそれまでの世界観をぶちこわしてしまったのが残念だった。それまではわりとリアリティのある事件ばかりだったのに…。ホラー映画っぽいBGMは雰囲気にあっててよかった。北川は女優として一皮剥けた印象。ただ裏に強い番組が多く、視聴率がついてこなかったのが残念。隠れた佳作と言える。





今期は3話しかなかった償いが2位なのを見てもわかる通り、結構散々な出来でした。まぁいつものように私が視聴率の高いドラマを見ていなかったせいもあるかもしれないけど…w いや、実はプライスレスドクターXも、1話くらいは見たんだけれど、プライスレスは相変わらずのキムタクマンセーなうさんくさい展開に白けてしまい、ドクターXも治療を優先するか、医局の都合を優先するかという今まで見た医療ドラマとそんな変わらないテーマだったんで新鮮味がなく、見続けたいと思いませんでしたね。かといって他にいいドラマもそんななく、正直4位以下は見ても見なくてもよかったなw 見てもジャマにならない感じだったんで見てしまいましたけどね。
秋から冬にかけてはドラマの視聴率を稼ぎやすい時期なので、どの局も力を入れてるはずなんだけどなぁw 結局金かけるのはキャストだったり、事務所のごり押しを受け入れたりして、見るに耐えないほどじゃないけど見ていてそんな楽しくない平均以下のドラマが増えてる気がする。結局ドラマじゃあまり稼げないから、冒険できないんだよな。で、ちょっと人気が出ると最近はすぐ映画化するところがまたあざといよねーw ヨシヒコのように低予算でターゲット層を絞ったような冒険的な作品がウケたりするので、もうちょい冒険してみてもいいと思うんだけどね。どうせ上が気に入るようなモノを作ったところで、そこそこの視聴率しか取れないんだからさw とはいえテレビができて何十年も経った今、作り尽くされてる感はあるけれど。あ、ちなみにヨシヒコは現在広島でも放映中ですが、最終回は来年にもつれこむみたいなんで、こちらの対象に入らないんですよね。今のところ感想も書いてないし、どうしようか検討中。




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