怪談の続きです。。スルーしていた人は、引き続きスルーをお願いします<(_ _)>

なお、怪談読み終わった方はコメントのほうに余談というか豆知識を書きましたので、そちらもどうぞ（-人-）

















































その場所に向かうとき、ふと辺りを見るともう深い時間だっとということもあり民家の電灯はほぼついていませんでした。


友人のカメラを持ちながらの「オイ！楽しみだな！」と嬉しそうな声に、当初からあまり乗りでは無かった僕は「ううん・・・」と曖昧に返すだけでした。


しばらくしてその場所がどんどん近くなる中で「やっぱりやめない？？戻らない？？」と友人に言ったのですが、


「もうかなり近くまで来てるんだぜ？？もうここまできたら行くしかないだろ？？」


と、返されたので、もう半ば開き直り、意志を固めました。


そして例のカーブはもう目前なので、ゆっくりそのカーブに車を進入させました。



「・・・・・・。」



「・・・・・・。」



結果として、車は確実にカーブを通りましたが、カーブで何も起こることはありませんでした。


「・・・何も起こらなかったな。・・・おかしいなーー」

「うん。」


と、言葉を交わしたあと、友人が


「もう一回行こう！」


と言ったので、僕はもう一度先で迂回して入り口に戻りまた最初からカーブに入り直すことにしました。





結果は、もう一度入ったものの、また何も起こりませんでした。。





そしてまた迂回してまたもう一度カーブに入って行き、友人はしっかりと撮影の体勢でいたのですが、そのときもまた何も起こることはありませんでした。。



僕は


「もう・・・やめない？」


と友人に聞きました。
が、友人は


「せめて何かを目撃するまでは帰れない！」


と意地になり拒むのでこのまま言っても友人は納得しないしないだろうと仕方なく折れ、その後も何度も何度もその場所を迂回して戻りを繰り返しグルグル、、グルグル回っていました。


そして、また、何も無かったカーブを通り過ぎた時、後ろから急にかすかにパトカーのサイレンが近づいてきました。


もう深い時間なので、あたりに走る車は居ず、あきらかに自分達の車に向かってきているのがわかったので


「どうしよう？なんども同じところを通ってたから、気味悪がられて通報されたのかな？」


「いや、車の騒音でだれかが通報したのかもしれない。」


とにかくそんなこと話しても、自分達に向かってきていることだけは明白だったので、早々に車を路肩に止めることにしました。


しばらくしてパトカーもゆっくり近くに止まりなかの警官の男性が降りて来たので自分たちもすかさず車から降りました。


そして降りたあと近づいてきた警官に


「僕たちの車、何か問題ありましたかね？」


と、おずおず聞きました。


警官の人はひとしきり僕らの乗った車を軽く見回したあとにこう言いました



「いやね、近所の住民から、ずっと血を流した女の人を屋根に乗っけながら、
何度も走り回っている車がいて気持ち悪いから止めて下さい。と、通報があったんですよ。」




・・・僕たちは凍りつきました。。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




















　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了