Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #41

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。ティーナの恋人。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第四十一章 『ジルの頼み。』

「・・・・・・・・・・ウッ。」

ニーナは首から血を出して、倒れた。

…というより、もう助かる余地はない。 死んだのだろう。

そんなニーナを見て、満足そうに笑うジル。

「これで満足だわ…これで…死んだケミィにも喜んでもらえるわ…」

本当に死んでしまった実の母を見て、自然と涙を流すリズ。

「あれ…?なんで涙が…」

リズを見てジルが言った。

「結局あなたはそんな物なのよ。結局最後まで人を恨めない…根性ナシよ。」

「違う…私は…本気でコイツをっ─────!!!」

リズをギロッと睨んで言った────

「じゃあ、この死体埋めてきてよ。」

「・・・・・・・!?」

驚いた表情をしてるリズを見て鼻で笑ったジル。

「ハッ、結局できないんでしょ?…良い子はそこで子守唄でも聞けばいいわ。」

ジルは風のように、窓からその場を去っていった。

「っ─────。できるもん…こんな最低なヤツの死体埋めるなんて…簡単よ。」

リズは、自分の荷物が入ってるバックを空にした。

そして、ニーナの死体をバックに詰め込んだ。

「こんくらい、序の口だもん。」

リズは窓から一生権命抜け出した。 …ただ、ジルだけのために…。

そんなリズの姿を見たジルは鼻で ”フンッ” と笑って─────

「バカな子ね。本当にやるなんて笑える。」

ジルはハイヒールの音を鳴らして、その場を去った。

その頃のティーナは、オペを終えて完治していた。

「…ありがとう、クリス。あなたが助けてくれなかったら…どうなってたか…。」

「ハハハッ、オレも固まっちゃってたし…お礼は言わなくていいよ。」

クリスは笑った。ティーナも笑った。

「ねぇ…結婚の話なんだけ・・・ど・・・。」

ティーナは拳を グッ───。 と握り締めた。

「うん?」

ティーナの気持ちも知らないで、平気な顔をしてるクリス。

「・・・・・その」

あの時の決意を語ってしまったティーナは今さら ”私…怖いの” なんていえなかった。

そんなティーナに気付いたのか、クリスは手を握って笑顔を見せた

「結婚しなくても、2人は繋がっていけるじゃねーか。 なっ?」

でもティーナは知っている。

妖精界では ”結婚” と言うものがどれだけ必要か。

付き合ってたら ”結婚しろ” とせかされ、無理やり結婚させられるケースもある。

この国では、結婚がすごく大事なんだ…。 ティーナはわかってた。

小さくなったクリスを見て、少し安心したり…現実逃避してしまってる自分が

凄くいやになっていたティーナだった。

「クリス…やめて…もう…やめて…」

ティーナは涙を流した。

「え?ティーナ?(汗)」

クリスはあせった。

「クリス…私たち…もう終わらない?」

「えっ?」

ティーナはクリスの手を冷たく引き離して言った─────

「もうあなたとは別れたいの。」

クリスは何がなんだかわからない表情を浮かべてたのでした。


※実話ではありません。




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